昨日もジメジメ、ムシムシ。
家を出る時、地元は雨降っていなかったのに、都心で乗り継ぎ空を見上げれば雨。
それもかなりしっかり降っている。
もうそろそろこの雨空はうんざり。
ってことで、昨日は乳腺外科の診察日?
正確には、先々週受けた検査の結果を聞きに行くだけ。
昨日の予約はいつもよりずっと遅い11時40分なのだが、自宅を出たのは9時前。
それでもいつもより少しゆっくり出れただけでも助かる。
なんだかんだで病院に着いたのは11時過ぎ。
昨日は予約患者だけだから大丈夫、予約時間通り呼ばれるだろうと思ったのが間違いの始まり。
予約時間を過ぎても呼ばれる気配はない。私の受付番号とはまだまだほど遠い。
仕方なくスマホを弄り時間をつぶす。
なかなか呼ばれない。
なかなか呼ばれないと、もしや・・・・あまりにも状況的に悪くて説明を後にずらした方がいいとの判断で意図的に後回しにされている?
そんなネガティブな想像さえし始める。
隣に座った患者さんがため息をつきながら乳腺外科の診察呼び出しの画面を眺めて居る。
たぶん60代後半位かな? 他の知り合いの患者さんが居たらしく10時半からずっと待っているとの会話。だいぶ待ちくたびれている様子。知り合いが去り、更に時間は過ぎて行く。
相当待ちくたびれて暇らしく、ついに私に話しかけてきた・・・・^^;;;;;
自分の病歴の話をして、次は貴方よ? と言わんばかりに質問を投げかけてくる。
最初は無難にやんわりとした回答をしていたが、更に深層にかんする質問を投げかけてくるので答えざるをえなくなり、ステージ4であることを言ったら絶句していた。
それでも彼女の質問は止まらない。
本当はそこまでしゃべらなくてもよかったのだろうが、あまりにも色々と質問責めにあうので答えてしまった。
彼女はステージ2だったようで、4年前に温存手術の後、ホルモン療法で3カ月に1度の経過観察中らしい。
私がステージ4と分かってからの彼女の言葉の端々に
「私はステージ2で良かった・・・・」
的なニュアンスが伝わってくるのは私の被害妄想か?
でも、初対面で色々と質問攻めにされていい加減ウンザリし始めた頃に彼女が呼ばれる。
診察が終わり、出てきた彼女は、私に
「またお会いするかもだから、またね。」
と言い残し帰っていった。
私の隣にもう一人順番を待つ患者。お年はゆうに80は超えていらっしゃる感じのおばあさん。
ずっと、先ほどの彼女と私の会話を黙って聞いてたと思うのだが、彼女が帰った後で私に話しかけてきた。
きっと、話しやすいと思ったのかな?
ここまでのご高齢でも頑張って治療されてるんだな。すごいなと思った。
でも、一言、二言会話して途切れてしまった。・・・・^^;;;;;
ほどなくして私の番号がやっと呼ばれ、診察室へと。
時計はまもなく13時って感じの時間だった。
診察室へ入ると主治医がいつもと変りなく穏やかな表情でこちらを見てお互いの挨拶を交わす。
まずは検査結果から・・・・と主治医がパソコンの画面で画像を表示し説明を始める。
頭部CTの結果、異状なし!
ホッ・・・・ずっと心配してたので、とりあえず一安心。
そしてPET-CTの結果。
前医で撮った画像と今回の画像を並べて表示される。
当然撮影機材が違うので画像の表示が違うので見比べるのがムズイ。
見え方は前医の方が素人には見やすいかな? で、主治医が下の方から右の鎖骨が見える位置までスクロールして一通り眺め、放射線科の評価コメントも確認して結果を告げる。
主治医 「他に転移箇所もないし、鎖骨のところも無くなりましたね。画像上はガン無くなりました。」
私 「ガン、消えたんですね?」
主治医 「あくまでも画像上で見えないだけで、ガンが糖質取り込むのをやめただけで、細胞レベルでは残ってるかもですからね? このいい状態を維持していきましょう。」
この時、以前リブログしたブロガーさんの腫瘍内科の主治医の言葉が頭に浮かんだ。
「まさか、治るなんて思ってないでしょうね? 」
まさに私の質問に対してうちの主治医も上記のように患者が勘違いしてないよな?的な危惧で、細かい説明も補足したのだろう。
もちろん私も自分がどういう状況に置かれているかは承知の上。
これで治ったとか、今後の自分の予後を楽観視できないことはいろんなブロガーさんのブログを読んで痛いほどよく知っている。
それでも、画像上の寛解はとても嬉しい。
正直、ずっといい結果が出るとは思っていなかったから。
で、次は今後の治療のこと・・・・
「そろそろ副作用抜けてきましたか? 」
との主治医の問いに、待ってましたと言わんばかりに、一気にこれまでの副作用を告げる。
痺れには牛車腎気丸、ホットフラッシュには加味逍遙散、利尿剤もお願いして処方してもらった。ホットフラッシュに関しては、主治医はあまり効果は期待できないけど・・・・的な感じで、とりあえずの処方となった。
そして、鎖骨の痛みが結構あったことも伝えたが、検査結果消失していたので、
「気のせいだったってことにしておきます。」
と伝えると主治医も
「きっとそうだと思います。」
と笑っていた。本当に痛かったんだけどね^^;;;;
まずは放射線。 一応転移は消えてるけど、右の鎖骨も含めて放射線当てましょうってことで、放射線治療が決定。
で、その後で分子標的薬の治療をということになり、3カ月後の診察日の予約を入れる。
その前に、ホルモン治療開始しましょうということで、タモキシフェンを私がチョイスした。
前医で2カ月ちょい服用し、特別に副作用が出なかったことを告げ、ここでは先発のノルバデックスを処方された。
ただ、この後の分子標的薬と、ノルバデックスの併用のエビデンスがないため、分子標的薬での治療開始時からはホルモン剤をフェゾロデックスに変更することが告げられた。分子標的薬はイブランス。
イブランスに関する副作用は白血球や赤血球が減ることが目立った副作用で、後はそんなにないことが告げられたが、渡されたイブランスの説明には、脱毛やだるさ、口内炎も書かれていた。
ああ、しばらくはジムでのダンスレッスンは息切れ続きなんだなぁ・・・・と気落ち。
一通り説明を聞き、主治医にとりあえずここまでの治療のお礼をし、診察を後にする。
とにかく、画像上の寛解が嬉しく、旦那にLINEで報告。
打ってる間に診察室の扉が開き、
「ゆずり葉さーん。ごめん、戻って。」
と主治医が顔出して呼び戻される。私もあまりにも画像寛解が嬉しすぎて忘れていたけど、放射線科の診察予定を決めていなかったのだ。
たぶん、私の診察を終えて、カルテ見直して気づいたのだろう。
放射線科の先生との面談日程を決めて、診察室を出た。
いつも沈着冷静の主治医にしては珍しく、こんなこともあるんだなぁと思った。
第一のハードルはなんとか飛び越えた感じ。
今後、今の画像上の寛解状態をうまく継続できるように努力するのみ。
もちろん、浮かれていてはいけない。まだまだ次のハードルもある。
とりあえずは体重をもとに戻し、さらなる減量を目指さねば。
肥満が癌の要因なのはまちがいないのだから。