■寂れた「自転車屋さん」が潰れないからくり

お店の収益のほとんどは修理代の工賃です。タイヤチュ−ブ交換などはそれなりに部品代もかかり仕入れも必要ですが、パンク修理などはほとんどが技術料です。パンク修理が1,000円の店なら1日10回あれば1万円ですしね(原価なんかはほんの少しです)。

潰れないお店は自宅でやってて家賃などの経費がかからないってのもありますし、自転車屋は定年がないので、結構年配の方でもやられているお店もありますよね。

またお店によってはブリヂストンなどの自転車の組立てをしているお店もあります。

 

 

■「眼鏡屋さん」はなぜつぶれないのか?

1つ目は「商品の劣化するスピードが遅い」。メガネのデザインがほぼ完成されてますので数年前のデザインのものでも問題なく販売できます。

2つ目は「原価が安い」。部品的にはそんなに高価な部品も無く、原価が異常に安いです。仕入れ値は販売値の3割以下程度です。

3つ目は「人件費が安く付く」。沢山お客がくることは少ないため、対応する店員も少なくて済みます。その店員も技術が必要なわけではなく、パートの店員でも十分対応できます。

4つ目は「付加価値商法」。眼鏡を買うときにレンズのアップグレードを薦められます。原価が安い眼鏡をアップグレードしてもらうことが、眼鏡屋さんの利益を支えている一つの要因です。

 

 

■「花屋さん」が潰れない仕組み

花キューピッドの加盟店は母の日需要が大きく、その地域の花の配達分がFAXで全国の花屋から送られてきます。ほぼ寝ずに従業員総出でアレンジフラワーを作っていました。

また葬儀花の需要が大きく一対で2万円~4万円。そして花は使いまわすこともあります。

それ以外には立地条件で企業の傍なら歓送迎会の時期にも需要がありますし、水商売のお店からの注文、学校のそばなら卒業式とかの需要があります。お店の開店の生花やブライダルの需要もあり、お客様が店舗にいなくても経営できます。

 

 

■町の「写真館」「写真屋さん」が潰れない訳

こういうのをやっている人は専門学校卒など自身で写真の腕があるので、多くの所から腕を買われて出張します。特にイベントシーズン(成人式・七五三)になれば、やはり記念撮影をしたいのが人情。一気に稼ぐそうです。

それ以外でも写真屋さんからの依頼、有名な人は大型店などで講師に呼ばれたり雑誌に執筆したり、何かしらの撮影を頼まれたりと他のところで実収入があります。意外なのが学校の修学旅行に同行するなどですかね。

 

 

■何故か潰れない「アンティーク専門の時計屋さん」

店舗に客が一人もこなくても、全国から修理の依頼があります。

職人さんが一日一個のペースで修理をおこない修理代は3~20万円になります。2~3か月待ちの状態ですごく繁盛している店舗もあります。時計の装飾完成までに一週間かかり約50万円。時計の販売・修理・装飾で売上は1ヶ月平均600万円。これだけ収入源があればお客さんが来店しなくてもやっていけるそうです。