紫音との出会い ① | 今日、風俗、上がります。

今日、風俗、上がります。

15年前に飛び込んだ風俗の世界。そのとき起こったこと、感じたことは今でもハッキリ思い出せることばかり。
名前などは変更していますがノンフィクションです。

この小説を書くに当たって一番最初に書いておきたい出会い。
それは、紫音との出会い。
ここからすべてが始まったと言っても過言ではないと思う。



中学の終わりに厳しい家庭で育ったあたしは、反抗期を迎えてそれなりに家出してみたり男の子の家に遊びに行ったり、夜、他の学校の子とつるんでみたりしていた。


そのせいでお父さんにぶん殴られたりもしたし、お母さんを困らせたりもしてた。


でも高校に上がって何故か勉強することにして、遊び呆けて無断欠席していた部活にも顧問に謝り復活し、反抗期だったあたしはいきなり普通の女子高生になった。


もともと勉強は良くできたし(学校での成績は上の上)勉強はどちらかというと好きだったし


遊んでるのに勉強は出来る


ということに優越感を感じたから勉強を頑張ったのかもしれない。


高校一年生。
一学期だけトップを譲ったけれど二学期、三学期はトップをキープした。


部活も週五日、大会が近ければ土曜も日曜も練習していたし見た目は少し派手だけれどいたって普通の女子高生だった。

高校二年生目前。
進路分けで普通科に進むか理数科に進むか迷った。
ホントは特進に進みたかったけど特進は英文科…あたしは英語は嫌いな科目だったから最初、進路面談でも


特進には進みません。


と、言っていた。


でも、普通科じゃテストの問題が違う。(特進の問題の方が難しい)
理数科は苦手じゃないけど応用がきかないあたしの頭じゃやっていけるかわからない。


結局迷った末に特進を希望した。
英文科は本来なら一学年に二クラスあって一クラスが特進、もう一クラスは普通の英文科…と、成績で分けられる。


だけどここからが運命。
毎年希望者が多くて二クラスできる英文科があたしの学年は希望者が少なくて一クラスしか出来なかった。


だから成績が良くても悪くても特進クラスに入るという現象が起こってしまった。


希望者が少なかった原因は英文科の特進クラスの担任予想が嫌われ者の先生だったから(理不尽に自分の都合でキレる、お気に入りの生徒を教壇の前の席に配置する…という女の先生)…という噂だったけど。
それは本当かどうかはわからない笑


せっかく特進で成績のいい子達と勉強出来ると思ってたあたしはちょっとガッカリした。
でも、仲のいい子もいたしそんなの仕方なかったし新しい友達も作れるし何にも深く考えずに高校二年生を迎えた。


あたしはこの高校二年生の英文科のクラスで紫音との出会いをすることになる。