月組大劇場千秋楽をライブ配信で見ました。


お芝居は つまらな⋯ いやいや、眠くな⋯いやいや、何回か見たらおもしろいのかもしれない


という うっすらとした噂は聞いておりました。



そんなわけで期待せずにスタート。


15分経過。

めっちゃ面白いやん⋯凝視?



30分経過。

まだ面白いんだけど、ここから失速するのかもしれない。



1時間経過。

めちゃめちゃ面白いけど、急転落するのだろうか。

それにしても、スタートダッシュから中盤まで面白いのにここから面白くなくなるって余程だぜ驚き



1時間30分経過。

まだ面白いとはどういうことか!無気力

まさかのここから誰あんた?みたいな人が登場して「私が犯人です」とかいうサスペンスとか推理小説で1番やったらダメなパターンで駄作へとひっくり返るのか!?(そもそもそんな話ではない)




お芝居終了。




エターナルボイスは めちゃめちゃ面白かった凝視!!(結論)




面白くてビックリした。

お芝居の上手い月組と正塚芝居とイギリス人の独特なちょっと人を茶化すような雰囲気がピッタリはまる。

(↑素人がよく分からず言ってます)



東京千秋楽頃には熟成されてもっと面白い作品になるに違いない!!

すごく楽しみ。



内容はよく小説や映画の題材になる時代。

血なまぐさい時代。

(と言ってもヨーロッパの歴史はどの時代も血なまぐさい)


王様って大変ね⋯ってしみじみ思う。

あんなにどの王様も孤独と恐怖に支配されるのにそれでも王様になりたいのは なぜだろう。




人名や宗教がややこしく思えるかもしれません。


エリザベス1世の父(ヘンリー8世)と母(アン・ブーリン)の時代あたりからサラッと歴史を見てみると分かりやすいかもしれません。



オススメ↓



 

 


エリザベスの母アン・ブーリンも父ヘンリー8世もなかなかぶっ飛んだ人で、お⋯おおお真顔ってなる。

文庫本は長いので(私も読んでない←勧めてるくせに)映画がオススメ。


ヘンリー8世は王妃と離婚してアン・ブーリンと結婚。

離婚を認めないカトリック教会から破門された為、新教のイギリス国教会を設立。(ざっくり)




 

 

映画です。

眉毛ないのでなかなか怖い。

最初の方は女王になる人なのに牢に入れられたり、途中から天然痘になったりで、驚くことモリモリ。



ヘンリー8世の死後、短命の王様を2人挟んで、ヘンリー8世の最初の王妃(←離婚された人)の娘メアリー1世が女王に。

この人はカトリック信者だったので、イギリス国教会を弾圧。



その次の時代がエリザベス1世。

メアリー1世の恐ろしすぎるカトリック弾圧政策からの立て直しを計って、カトリックを抑圧してイギリス国教会を確立させる。





 

 




ELIZABETHの続編


スペイン無敵艦隊を撃破するところがめちゃくちゃカッコイイ。

結婚結婚お世継ぎお世継ぎと、言われまくる女王。(その重さが庶民の比ではない真顔)

恋もするし求婚者も多数ですが、なんかもう、王様って本当に可哀想。ここで名言。

「私は国家と結婚している」



エリザベスの最大のライバル(?)がスコットランド女王で、イギリスの王位継承権も持つメアリー・スチュアート。

メアリー・スチュアートはカトリック信者。


お互い、王位を乗っ取られるんじゃないか、カトリックに乗っ取られるんじゃないか、イギリス国教会に乗っ取られるんじゃないか、と気が気では無い。



結末は、メアリー・スチュアートは処刑され、けれども、メアリーの息子が、一生独身で子がいなかったエリザベスの後継になる。


 

 

この映画を見ていると

うわぁネガティブとドン引きするところ多数。(小声)

そこまでして⋯ってなります。

ラストのエリザベスの見た目がめちゃこわい魂が抜ける


というか、どっちもこわい。



下矢印



時代は下ってヴィクトリア時代。

このへんは、花組のヴィクトリアン ジャズをうっすら思い出す。

かわいい れいちゃん皇太子と、母ヴィクトリア女王。



エターナルボイスの中で天紫珠李ちゃんがヴィクトリア女王もメアリー・スチュアートの血が流れてると言っていたのは、

結局エリザベスの後継はメアリーの息子でその後、血筋が続いてヴィクトリア女王にたどり着くから。





メアリー・スチュアートの時代はどの映画を見てもどの小説を読んでも、どんより血みどろネガティブって感じ。


だがしかし!!

唯一、ほんわか(?)してる稀有な小説がございます。




 

 


今回の月組のお話となんとなく似ているような気もする内容。

土地が歴史を覚えてる的な。

彩みちるちゃんが最後の方で突然「我が恋する(って言ったかどうか)アンソニー!」とか叫びだしますが、そのアンソニーも出てきます。



アンソニーとは、アンソニー・バビントンという人。エリザベスを殺害しメアリーを王位につけようと計画。

アンソニーと、幽閉中のメアリーの手紙がイングランド側にバレて、これがきっかけとなってメアリー・スチュアートは処刑されました。

アンソニーも処刑。



この小説は児童文学ということもあって、そんな血なまぐさすぎる事件やら時代やらを題材としている割に、淡々と日常が描かれる。

この日常の描写がとても素晴らしいんです。


美味しそうなたべもの、美しい屋敷、豊かな自然。

そこで生活する人たち。

といった感じで、激動の歴史でも、人々の生活は今も昔も営まれてるんだなと、なんかちょっと感動するレベルの穏やかさ。




血みどろの時代に疲れたら、ぜひ、読んでみてください。




というわけで、エターナルボイスはめちゃめちゃ面白かったです。

劇場で見たかった⋯!


れいこちゃんのこと全然書けてないまま、一旦おわります驚き