全日本フリー応援日記③ | 寄り道だらけの日々〜いつも心に音楽を〜

寄り道だらけの日々〜いつも心に音楽を〜

心惹かれる音楽との出会い、日々のことなど
気ままに書いています。
クラシック音楽が大好き。
ピアニスト角野隼斗さんの
垣根を越えた類い稀な自由な音楽性に魅了させられています。



応援日記①                                 



しばらく間が空いたけれど

日々ぼんやりはしてくるけれど、まだ記憶が残ってる今のうちに応援日記書いておきたいと思います。




最終グループの6分間練習が始まるところからです。




最終グループのメンバーで
1番早くリングサイドに姿を見せた結弦さん。

選手紹介、

「羽生結弦さん」

のコール
厳しい表情でコールに応える姿。
緊張感が高まって。

お隣の方に一緒に持ってもらいバナーを振り
このために来たのよ!と、
「ガンバレー」と。
精一杯の声援を送ります。

練習が始まり、
ANAのジャスのまま、

しばらく調整を。

ジャスを脱ぐと、
初めて見る紫のoriginの衣装が現れて。



写真や映像では穴の開くほど見つめたり、
引き伸ばしたり、近づいたりして
花だ、蝶だ、キラキラだ
などと騒いでたけれど

この目で見た衣装は
とにかく
眩しいくらい光を放って、
特に背中はあまりの輝きに花なんだか蝶なんだかも
わからないくらい。
プラネタリウムですか?みたいな気持ちになり。

あとはね、よく覚えてないの。
一生懸命に結弦さんを、ただ結弦さんだけを
ずっと見たはずなのにね。

開場待ちの時、並んで待ってた方とも、

「結弦さんのことはあまりにも集中したい
覚えてたい、何もかも見届けたい
そんな思いが強すぎて、
逆に真っ白に。
結弦さんのことだけ覚えてない
そんな事態になるよね。」

そんなお話をしました。


あっと言う間に練習が終わり。

さあ、決戦の時はもうすぐ。


田中くん!デカ!
よかった!
らしい演技が出来てよかったー。


佐藤駿くん

ああー、このロミジュリ見たら
いろいろ思い出すわ。
若い佐藤くんの姿が結弦さんに重なって。
ジーンとして。
演技もとっても素晴らしくて、
よかったです。
点数が見た目と違ってざわざわしました。




さあ、いよいよ宇野くん
という、
宇野くんの演技が始まる頃

その時を前に結弦さんがリングサイドに。

リンクの宇野くんに目をやり、

「ガンバレ」

と、口が動いたのが見えました。
どこまでも爽やかでスポーツマンシップに溢れた結弦さん。
もうもうなんていい青年なの!
とまた感動。

宇野くんの演技、
このシーズンいろいろ試行錯誤を繰り返したことでしょう。
耐えるところも多かったけれど
落ち着いてきてよかったなと思います。


そして、
いよいよ結弦さんの番。

何年ごしで聴きたかった

「24番 羽生結弦さん
エーエヌエー」

のコールが響き。

よいコンディションであれば華々しくラスボスー!
で終わるはずだったと思います。




位置について、
風音と共に音楽が始まり



目の前でのループ。耐えた姿に息が止まりそうに。

ステップは丁寧で美しく。


ルッツがダブルになり。
ああ結弦さん、何が起こってるの?
心臓が苦しくなってきて。
 
連鎖して起きる綻びに

結弦さんが懸命に立ち向かう。

ガンバレガンバレガンバレと

ひたすらそれだけ思っていました。


3連続がフリップに変えられたこと
リンクの端の向こう側でよくわかりませんでしたが
結弦さんのなんとかなんとかという思いのあらわれですね。

あの時は
もういろいろ考える余裕なく、

ガンバレガンバレガンバレと思っていました。

やはり最後の親友アクセルの転倒は
ショックでした。
あの転び方見たことないですもの。

もうもう限界こえるまで力を振り絞ったんだなぁと。

足をそっと触る姿に胸がいっぱいに。



それでも演技後は

観客に丁寧に挨拶を

ありがとうって言ってくれて。




本当に頑張ったね。

どんなに疲れて苦しかったか
いいね、ラスボスー
なんて思ってた自分を殴りたいなんて。

ここに来るためにどんなに無理したんだろう。
本当に頑張ったね。

なんて様々な思いが溢れて
バナーを振りながら

思わず

「頑張ったーー!」

と、叫んでいました。

「頑張ったー!ありがとうー!」

って。


正面のキスクラの結弦さん

顔をうつ伏せて、ほとんど姿が見えなくて。
言葉が出ない様子のジスランコーチと
何か話かけているオーサーコーチの様子が見えて。
いつもの和やかなキスクラとは違います。


点数はショックでした。
その場では細かなことはわからなかったけれど。

えーー。そんな、まさか。

そう思わずにいられませんでした。



気持ちが整わないまま

間も無く表彰式が始まりました。


私の席からは

すぐ近くに後ろ姿の表彰台が見えました。


結弦さんがコールされ、

先に真ん中にいた宇野くんの背中越しに、
腕を掴み、
一生懸命話しかけているのが
見えました。

その時はなんて言ったのかまでは
わからなかったけれど


しっかり顔を見て話しかける姿に
結弦さんの人としての素晴らしさが
集約されていたような気がします。

賞状を授与される時に、
結弦さんの賞状が
以下同文と読まれたのに、
「以下同文〜〜?結弦さんにーー」
なんて憤ってみたりする
心の狭いファンの私に対して

結弦さんの
表彰台の背筋の伸びた後ろ姿は
やっぱり美しく輝いていて。

困難な時ほど
人の本質がわかるなぁと。





あらためて、結弦さんの人としての素晴らしさを
確認しつつ、

ああー、ワールドの時も同じような場所から

表彰台の輝く背中を眺めていたなぁと、
ぼんやり思っていました。


表彰式の後は
リンク脇の空いたスペースでの写真撮影が行われて。
後半たちと和気あいあいと写真に収まり。





いつものように
最後の周回では

感謝を込めて手を振ってくれた結弦さん。






全日本選手権。

1カ月の間に地球一周以上の移動の連戦。
極限まで無理なスケジュールの中の試合に
挑んだ結弦さんは

もしかしたら
5年前ならば、
疲れも気力でねじ伏せられたかもしれないけれど。

結弦さんの時間も地球が回るのと
同じように流れているから。

一層磨きあげられ、進化していく部分と
無理は効かなくなる部分があるものね。


その競技生活があとどれくらいかはわからないけれど
どんな時も自分のことは自分の責任にして、
タラレバを言ない結弦さん。
結弦さんのスケートへの信念を持った力が最大限に発揮できるように
正しく理解評価され
心身共によいコンディションで
心から満足できるような
これからの競技生活があるよう願っています。

宝物は大事にしないとね。

いろんなことがあって、
本当に
大変な試合だったと思います。



応援するファンにも
いろんなことがありました。


けれどどんなことも
応援が辛いとは思ったことはなくて。

会場でもテレビの前で結弦さんファンが一丸となって声援を送ったこと。
プーシャワーがなくても、
きっと見えない応援のシャワーが誰より多く注がれていたはずで、
色とりどりのバナーも
きっと結弦さんの力になったと思います。


苦しい時に、
縁がありその場で応援できたことは
ファンとして幸せでした。

苦しい時ほど結弦さんを
心合わせて応援しなきゃね!





おまけ


帰ってから
旦那さんが(←カープファン)
「羽生も人間やし。
あんたは羽生を応援しに行くたび
いつもカープが優勝したみたいな高揚感を味わってきたんやろうけど、
そんな、いつもいつも上手くいくわけないやろ。
俺なんかズタボロのカープの試合←スミマセン
も一生懸命応援するぞ。
そういう時ほど応援するんやぞ。」


ちょっとたまには、いいこと言うやん。
そやね、
苦しい時ほどファンは応援するんやね!



応援日記読んでいただきありがとう♡

次の東京一人旅日記で終わりです。

かれん



人気ブログランキング