もっとも悪いものは何でしょう
ホコリ
ケムリ
動物の毛やフケ
気温や気圧の変化
どれもダメです
これらが刺激となり気管支が反応し
収縮してしまうのが発作です
でも一番悪いのは
実は発作そのものなんです
究極に過敏になってしまう発作時の気管支
そこに新たな刺激が来たら
さらに悪化するのは当然
だから喘息の治療は
いかに発作を起こさないか
発作のない状態をいかに長く続けるか
それにつきます
発作のない状態を1日でも長く
キープすることによって
徐々に気管支は丈夫になり
多少の刺激では
反応しなくなります
頑張ってきても
発作を起こしてしまったら
今までの努力も水の泡
最初からやり直しです
発作があるのにムリをして
薬を飲まないとか
練習をするとかはダメなんです
ゆづや清水さんの言葉を
変に受け取らないでほしい
喘息を乗り越えるって
そういうことじゃない
喘息は闘う病気じゃない
コントロールする病気なんです
なんか
誤解されると怖いなあって思って
ゆづも清水さんも
適切に薬を使い
医療機関に通って正しく
治療を続けたから
スポーツも続けられたのだと
思います
喘息の発作にムリはぜったいダメ
根性とかやる気じゃないんです
命にかかわる病気だと
しっかり認識して
よく観察して
少しでも発作の前兆が見えたなら
即!病院です
正しい投薬、吸入でコントロール
してこそですから
先手必勝
治療のタイミングが大事です
早く治療を始めれば
早く、軽く治癒して
またスポーツに取り組めます
喘息の子を育てている親御さん
くれぐれもお間違えなきよう
こと喘息発作に関しては
我慢していいことなどありません
そして
発作を繰り返している時は
暗いトンネルの中にいるような
気持ちになりますが
必ず
光が見える時が来ます
ドンと構えていましょう
親の笑顔は大切です
うちの長男(24歳)
最後に発作を起こしたのは19歳の時
話す声がいつもと違う
息切れしているような呼吸
でももう大人なので
我慢しようと思えば出来ちゃうんですよ
それでも私は
息子を救急外来に連れて行った
若い当番医は
喘鳴(ゼイゼイという音)がないし
喘息ではないと言ったが
この子は小児喘息で
何度も入院してるんです
喘鳴がなくても喘息です
吸入してください
しぶしぶ準備するスタッフ
しかし吸入後
うそのように楽になったという息子は
翌日も元気に会社へ行った
過保護だと笑いたければ
笑ってけっこう
私はこうして
息子のいのちを守ってきた自負がある