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ホテルマンになって1

僕はホテルマンになることを夢見て高校を卒業後、故郷を離れ、大阪でホテル学科の専門学生として一人暮らしを始めた。


なぜホテルマンになりたいと思ったか。

その理由はすごくバカらしくて、高3の時だった。

高校卒業後の進路が漠然としている中、金曜ロードショーでとある映画を見た。



「THE 有頂天ホテル」



この映画を観てホテルマンって楽しそうだなって少し思った。

かっこいい制服を着て、スマートで。

さらに人を楽しませるなんてすごくやりあがいがありそうだ。

僕は昔から仲間内ではいつも企画を立てる側で皆を楽しませるのが好きだった。


それからあっという間に大阪のホテル学科の専門学校を受験。

地元愛媛県にもホテル学科の学校はあったけど僕が夢見ていたのは都会のでっかいシティホテル。

愛媛みたいな田舎じゃ話にならない。




そして2008年の春から親元を離れ大阪での一人暮らしが始まり、いろんな事があった。

友達も結構できたしまず学校は女だらけ。男女の比率が7:3くらいで女が多い。彼女は出来なかった。

この業界は実際には男女の比率はそんなに大差無い。でもその類の学校は女が多いっていう状態。

だから就職は男が有利なんじゃね?っていう下心もあったり。





2009年1月。

僕は学校の紹介で「ハイアットリージェンシー大阪」に研修生として3ヵ月間短期入社した。

大阪で一人暮らしを始めて約1年。研修生とはいえ念願のホテルマンとしての生活が始まった。




3か月の内半分は「FB」いわゆるレストラン等の料飲部門、そしてもう半分はベルボーイやドアマンなどの宿泊部での研修という内容である。

前半のFBは正直嫌になった。反面、ホテルにおいてレストランは大きな収入源であり、最も人手を要する所なんだと知った。

僕が高校時代に思い描いたものとは大きく違った。 

だって有頂天ホテルが僕にとってのホテルなんだもの。

一日中レストランの狭い空間で料理を運ぶんじゃホテルで働く意味が僕にとっては無かった。

でもお客視点で見れば美味しい料理が無いホテルなんて魅力が無いんだな。うん、勉強になった。


まずホテル業ってのはファン(リピーター)が必要だ。

宿泊した部屋の雰囲気が気に入ったとか、スタッフの対応が良かったとかゲストを惹きつける要素にも色々あるだろう。

料理が美味しいっていうのはさらにリピーターを増やしやすい要素になる。

料理が美味しいからレストラン利用の為だけに来るゲストも多い。



ホテルのイメージを「有頂天ホテル」だけで作り上げていた僕にとって大きな盲点だった。

レストラン大事。日本のホテルの収入源はFBの方が大きいんだ。特に宴会なんかは一つやれば大儲けだ。




うん、勉強になった!




そして念願の宿泊部での研修が始まる。










次回は宿泊部、ベルボーイやドアマン、コンシェルジェの仕事内容について詳しく書いていこうと思います。