竹生島
弁財天祝詞
このびわのみずうみにうかぶ
かみのしま つくぶしまのまほろに
比の琵琶の湖に浮かぶ
神の島 都久夫須麻の麻保呂に
いにしへゆかむさび しずまります
古ゆ神左毘 鎮まり坐す
かけまくも かしこき
べんざいてんと たたえごと おへまつる
掛巻も 畏き
弁財天と称辞畢へ奉る
いわまくも あやにかしこき
いちきしまひめのおおかみ
言巻も 綾に畏き
市杵嶋姫大神の大神
うがふくじんのおおかみの
いづのみまえに
宇賀福神の大神の
厳の御前に
かしこみかしこみもま（も）うさく
恐み惶みも白さく
あまねくよのひとびとに
かがふらしめたまへるおおみめぐみを
遍く世の人々に
蒙らしめ給へる大御恵を
かたじけなみいやびまつりて
忝み謝奉りて
きょうのいくひの
たるひのよきときに
おおまえにまいのぼりて
今日の生日の
足日の吉辰に
大前に参昇りて
いやじろの
みてぐらささげまつりて
禮代の幣帛捧げ奉りて
おろがみ
ぬかずくさまをたいらけく
拝み 額突く状を平らけく
やすらけく
きこしめしみそはなしまして
安けく 聞召御覧し坐して
いまゆ
いくさきかしこきおおかみの
今ゆ 将来畏き大神の
みたまのゆふをもるることなく
おつることなく
恩頼を洩るる事無く 落る事無く
かかぐらしめたまひ
あおぎこいねぎまつる
のぞみは
蒙らしめ給ひ
仰ぎ乞祈奉る 望みは
こころのまにまに
なしたまひ
めぐみたまはむものぞと
心の任に
成し給ひ
恵み給はむ物ぞと
ただひとすじに
ねぎまつる
ことごとこころのまにまに
唯一筋に願ぎ奉る
事々心の随に
かなへたまひて
かしこきおおみめぐみは
叶へ賜ひて 畏き大御恵は
のぞむいぶきのやまよりも
望む伊吹の山よりも
たかくすめる
にほのうみぞこよりも
高く澄める鳰の海底よりも
ふかくとあおぎたたえ
おろがみまつらしめたまへと
深くと仰ぎ称え
拝み奉らしめ給へと
かしこみかしこみも
たたへごと
おへまつらくとま（も）うす
恐み惶みも
称辞意へ奉らくと白す
(mixi ユーザーさまから)
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