五形祓
謹請(きんじょう)
謹んで引き受け申す
三元三行三妙加持
（さんげん さんぎょう
さんみょう かじ）
三元とは
天元地元人元の事、
三妙とは
天妙地妙人妙の事である。
三妙の中で
天妙は神変妙、
地妙は神通神、
人妙は神力神と称し、
此の三神に対して
各々妙壇が設けられる。
天妙に属するものを
神変妙壇、
地妙に属するものを
神通妙壇、
人妙に属するものを
神力妙壇
と云う。
壇とは
所謂神道行事をなす場所であって、
之等が皆
真言の戒壇から思いついたものである
その加持祈祷である
人に託(かかりな)す
太神(おおかみ)と
申奉(もうしまつ)るは
人に託す大神さまと申すのは
天之御中主神さま(北極星)に
次ぐ神様たちで
天八下魂命
(あめのやくだり
むすびのみこと)
第一、天枢
天三降魂命
(あめのみくだり
むすびのみこと)
第二、天璇星
天合魂命
(あめのあい
むすびのみこと)
第三、天璣星
天八百日魂命
(あめのやほひ
むすびのみこと)
第四、天権星
天八十萬日魂命
(あめのやそよろずひ
むすびのみこと)
第五、玉衡星
ちなみに
第六、開陽星 高皇産霊尊
第七、搖光星 神皇産霊尊
是(これ)の
五柱神(いつはしらのかみ)の
慎みて
男(を)の姿と化し奉るは
伊弉諾尊
（いざなぎのみこと）
也（なり）
男性の姿となって奉るのは
イザナギノミコトさま
是の五柱乃神の慎みて
（これの いつはしらの
かみの つつしみて）
女(め)の姿と化し
奉（たてまつ）るは
伊弉冉尊
（いざなみのみこと）
也（なり）
女性の姿となって奉るのは
イザナミノミコトさま
日と申すは
天幸魂
(あめのさちみたま)
也
月と申すは
地奇魂
(ちのくしみたま)
和魂が、幸魂と奇魂に分かれる
幸魂は
運によって
人に幸を与える働き、
収穫をもたらす働きである。
奇魂は
奇跡によって
直接人に幸を与える働きであり、
知識才略、学問、技術を表す。
陽龍(ようりゅう)は
天幸魂
(あめのさちみたま)
也
陰龍(いんりゅう)は
地奇魂
(ちのくしみたま)
精心(くはしこころ)は
日月(じつげつ)の精氣
也
精心 = 精神
晝(ひる)を照(てら)す神は
大日霊尊
(おおひるめのみこと)
也
天照大御神さまのこと
夜を照す神は
龍王 也
諸(もろもろ)の
衆生(ひとくさ)の
心(みこころ)を
照す神は
國常立尊
（くにとこたちのみこと）
也
衆生の姿(みかたち)を
照す神は
龍王
常に是(これ)
繼受持(つぎうけもつ)
故に命
无量(むりょう)
幸(さきは)ひて
勢ひ極(きはま)ると
云ふことなし
願(ねがひ)として
成就せずと
云ふことなし
思(おもひ)として
通（つう）ぜずと
云ふことなし
无上靈寶
(むじょうれいほう)
神道加持
（しんとうかじ）
この祓いを唱えれば
願いとして
成就しないものは
なく
思いとして
通じないものはない
という