私には
忘れられない2人の女がいる
2人目は・・・
小学校
5年生の時に転校してきた双子の女の子がいた
私のクラスに来たのは妹のMちゃん
これもたぶんなんだけど
この双子ちゃん発達障害があったと思う
お姉ちゃんの方が重かったかな
転校してきてクラスメイトがみんな
話しかけたけど少し笑うくらいで
返事もしないし話してくれない
5年生にもなるとみんなわかりやすいよね
すぐに
あの子ちょっと変だよ
なんて噂しはじめて
みんなMちゃんに話しかけなくなった
話し掛けられるのが嫌そうには見えなかったし
敵意みたいなのもも感じなかったから
もしかしたら
緊張してうまく話せないだけかな
と思い私は毎日何度も話しかけた
朝のおはようから
次の授業はこうだよとか
あの子の名前は◯◯っていうんだよとか
返事がなくても大丈夫な言葉をかけて
今思えばお節介だったかなぁとは思うけど
早くMちゃんにクラスに慣れてほしかった
ボスキャラの女の子が
ちょっとアイツさぁ
返事もしないし
うちらバカにしてんの
柚。もう話しかけるのやめなよ
なんてお怒りだったが
私からしたら
お前らの方がバカにしてんだろ
お前に指図されるいわれはない
・・・とシカトしてたら
私が
クラス中からハブられた…笑
まぁそんなの、私、気にしないからね笑
根気よくMちゃんに話し掛けて
1ヶ月くらいかな
やっと話してくれるようになった
話してくれるようになってわかったんだけど
Mちゃん、話すと
ヨダレが垂れてしまう
たぶんこれを隠したくて話さなかったんだな
元々は明るい性格だったのかな
色々喋るようにはなったけど
私以外とは話したがらなかった
少しずつ
みんなの輪に入るようになったMちゃん
ヨダレが垂れるたび拭いてあげた
うわぁ汚ねぇーなぁっ
なんてみんなに言われてたけど
Mちゃんはニコニコしながら
私にヨダレを拭かれる・・・
自分でもハンカチを持ちながら話したら
・・・と言うと
少しずつ慣れてきて
垂れる前に拭けるようになって
お喋りも楽しくできるようになった
中学も一緒だったけど
心配していたイジメなどに合う事もなく
楽しく過ごせたようだ
高校は離れちゃったけど
支援学級みたいなとこだったかな
Mちゃんと同じ高校に行った子から
一度、連絡があった
Mちゃんね
高校デビューくらいの勢いで
楽しんでるよ
言動が柚にそっくりなってる笑
ずっと柚になりたかったってさ
わはははなんだそりゃ
私にはそんな事言った事なかったのに
今はどうしてるだろうか……
幸せにやってるか
私みたいにしてりゃイジメにも合わんだろう
もしMちゃんに会う事があるとしたら
ハンカチをプレゼントしてあげよう
Mちゃん
あんたには大好きだよなんてのは
照れくさいから言わないけど
忘れてないよこれからもずっとね