昨日は“CRAZY”COOL-JOEさんの還暦をお祝いするイベントに行ってきました。
公演タイトル:“CRAZY”COOL-JOE 60th anniversary
下の写真なんですが、ライブ開場前に通路に立っていたら、JOEさんが突然現れてね、あっという間に建物内の通路がファンによる写真撮影会に変貌してしまったという。
ライブ前にこういうハプニングがあると、テンション爆上りします!
(私のリアルタイムな反応はこちらに載せています)
【ライブ会場のこと】
会場は、荻窪のTOP BEAT CLUB。
初めて行きましたが、ここがなかなかに工夫されたライブハウスで、ひと口にライブハウスと言ってしまうのはもったいない空間でした。
空間コンセプトがハッキリと生きていて、遊びにくる客の意識まで変容させてしまうようなデザイン。
天井の高さと音のよさには恐れ入りました
建物の1階がカフェで、その地下にライブスペースがあり、さらに2階はレコードショップとなってました〜
(2階のレコード屋にふらっと立ち寄り、大喜びする私のリアルタイムな反応はこちらに載せています)
以下、TOP BEAT CLUBの公式キャッチコピーです。
ライブスペース、カフェ、レコード・ショップが一体化!
こだわりぬいたリアルなビンテージ・サウンドも体感できる英国キャバーン・クラブの様な地下ライブ空間
【還暦お祝いイベントのこと】
JOEさんの還暦をお祝いするイベントはまだまだ神戸でもあります。
今回の感想は東京公演に限ってのものです。
イベントの構成は、まず3バンドのステージがあって、最後にMORRIEさんを迎えてのDEAD END再現、といったところでしょうか。
最初のバンドは、荒瀬大さんがフロントマンを務めるDAI BAND。
デヴィッド・ボウイのカバーから始まったので、JOEさん主催のロックイベント〈“CRAZY” Rock Night〉の路線(豪奢なロックショウをお見せする)を引き継いでいるのかなあと思ったら、そう単純な話ではなくて、故ISSEYさんや故櫻井さんを偲ぶ選曲もあり、個人的には最後にやったイギー・ポップの代表曲『I Wanna Be Your Dog』のかっこよさにシビれてました。
この『I Wanna Be Your Dog』をやる前に、荒瀬大さんの前振りで「ISSEYさんの大好きだった曲をやります」とあったため、2022年〈“CRAZY” Rock Night Vol.5〉に出演したISSEYさんの『I Wanna Be Your Dog』のパフォーマンスがふと頭をよぎり、DAI BANDの心情に重ね合わせるように、曲自体の激しさの中に“燻り続ける熱”を体感してました。
荒瀬さんは曲によってガラッと歌い方を変える凄腕ボーカリストですね。
2番手は、DEAD END tribute。
バンド名から一目瞭然、DEAD ENDのカバーです。
この後、本物が控えているのに、どういう心境で歌うのだろうか?とワイドショー的な好奇心を持っていたら、DEAD END tributeのフロントマンを務める高野哲さんが途中のMCにて少々自虐的ユーモアを発揮し、そのことに言及して、どっと笑いが起きてました( ̄∀ ̄)
私は哲さんの愛他主義的なサービス精神が好きですよ〜
惜しむらくは、今回は哲さんの歌う『I'm In A Coma』を聴けなかったことかしら。
とにかくDEAD ENDのカバーでは、どの曲であれ、滔々と勢い豊かに歌う哲さんを十二分に味わえるので、これが本当に楽しみなんです。
それと、ライブ前から期待していたSakuraさんの叩く『SERAFINE』。
たとえSakura贔屓と言われようが、書かせていただきますよ〜
MR.BIGの『Take Cover』のあのグルーヴがパット・トーピーにしか出せないのと同じように、『SERAFINE』のあのグルーヴはSakuraさんにしか出せないものであり、とても素晴らしかった!
まじでそう思いました
はじめに師匠の湊雅史さんありき。
しかし、Sakuraさんのドラム芸道は「守破離」なのです。
…と勝手に思ってます。
最後は、“D runkard Ball”(澄田健、“CRAZY”COOL-JOE、湊雅史)withチエ・カジウラでした。
ついに本日の主役、JOEさんのバンド登場。
あっ、大トリMORRIEさんを招いてのDEAD END再現につきましては、私の中では特別枠というか、魂迎の儀礼みたいなものだと思っていて(もちろんYOUさんの魂を迎えてです。一緒に還暦パーティーしようぜのノリ&形づくり)、それで今回のイベント感想は「3バンド+MORRIEさんゲスト出演のDEAD END再現」という形で書き進めております。
ご了承ください🙏
話を“D runkard Ball”に戻しますね。
BARKSの記事の中では「ヴィンテージ・ロックを踏襲した」というふうに紹介されていたバンドですが、実際にライブで目の当たりにしてみると、懐古主義的というよりは私にとって心地のいい音、私のアイデンティティの根っこに刻まれた音が時空を超えて出現したと思ったし、さらにロックの美学が普遍的に確保されているとまで思いました。
ふふふ、ベタ褒めですか?
何はともあれ、“D runkard Ball”のミニアルバムを買ったので、これからじっくり聴いてみます。
“D runkard Ball”のライブでは、澄田さんのギターソロにメロメロになりました
それと、JOEさんのベースを聴いていると、縄文杉の太い根が蛇のように体をくねらせながら地底に満遍なく広がっていくイメージを抱かせます。
一方、DAI BANDやDEAD END tributeでのRIKIJIさんのベースは大地にひび割れを入れ、ウロコ状の模様を作っていくタイプでしょうか。
JOEさんとRIKIJIさん、おふたりとも大地を揺るがす重低音系のベーシストですが、私の頭の中の絵面はこんなふうに微妙に違ってました。
それから、何よりも恐ろしかったのは、湊さんのドラムが“D runkard Ball”とDEAD END再現とでは別人格みたいになっていたこと
湊さんは多重人格のドラマーなのでせうか⁉︎
ええっと、昨日のライブのMCで湊さんは、DEAD ENDは過去のことにすぎず、ミュージシャン各々が積み上げてきた時間の長さと豊かさが大事であることを強調されてました。
全体的人格としてのミュージシャンたるものを語っていたと思われるのですが(全くもってその通りです)、いざDEAD ENDの曲をやるとなったら、湊さんは殺気とパワーを途方もないレベルで表出してきて、リアタイでDEAD ENDを聴いていなかった私ですら、DEAD ENDの世界観を本質的な水準で刻印されてしまったと感じたほどです。
ボーカルのMORRIEさんにしても同じことが言えまして、ソロのMORRIEさんやCreature CreatureのMORRIEさんとは別人のMORRIEさんがそこにいたと思われます。
殺気が半端なくて、鋭い刃でした( ;´Д`)
あのようなMORRIEさんを初めて見ました。
(先ほども述べたように)魂迎としてのDEAD END再現に抜かりはなく、HIROさんの出立ちとギターの音もそうだったのでしょう。
正直、私にはDEAD END再現の細かい感想を語る術はなく、それは従来からのファンの方々にお任せしてもよろしいかと。
【まとめ】
TOP BEAT CLUBのもてなす空間とミュージシャンの真の実力が掛け合わさると、ぎゅうっと濃縮されたライブ体験ができるのだなあと振り返っております。
DEAD ENDの世界観をパワフルに切り出していく湊さんのドラム、そこに絶妙の合いの手を入れるSakuraさんのコンガをクリアに聴けたこと。←渾身の師弟コンビ❣️
TOP BEAT CLUBの音のよさにはホントに驚きです。
JOEさんの還暦を祝うイベントのあたたかさに包まれた一夜でした。
いいイベントをありがとうございました!
追伸
会場でかいがいしく動き回り、客の私たちにも気軽に声を掛けてくだった親しみやすい人柄のMattyさんに心より感謝申し上げます。
それから、チエ・カジウラさんは年齢不詳の声と容姿をお持ちの方で、ステージ上で特異な存在感を放ってました。