あらすじ
天涯孤独の身になったヤーコブは、待望の自殺計画を開始!
巨額の資産は慈善団体へ寄付して、あとはさっさと死ぬだけだ。
彼が幼い頃から家に仕える庭師のムラーは普段と違う様子をいぶかしむが、ご主人様の密かな願いは見抜けなかった。
自殺にピッタリの断崖絶壁を訪れたヤーコブは、とんでもない光景を目撃する。
霊柩車が現れ、運転手の男と車いすの老人が崖の向こうに行くのだが、数分後、崖から戻ってきた運転手の車いすは空だったのだ…。
現場に残されたマッチを手に、ヤーコブはブリュッセルにある謎の会社「エリュシオン」をアポなし訪問する。
そこは、葬儀屋が裏稼業として営む≪顧客のあの世への“旅立ち”を手助けする≫代理店だった。
社長のジョーンズ氏は彼の願望を察して、いつ、どのように“旅立つ”かはおまかせの<サプライズ>コースを提案。
ヤーコブはすぐに契約を交わすが、その直後に同じサプライズを待つアンネと運命的に出会ってしまう。
解約不可、成功率100%の<サプライズ>からふたりは逃げ切れる…!?