あらすじ
天才的ピアニストの折紙つきのクララ・ヴィークは、父ヴィーク教授の弟子ロベルト・シューマンと恋仲だったが、教授はシューマンの才能を認めず結婚を許さない。
2人を知るリストの証言で2人の結婚は法廷に許され、ライプツィヒの屋根裏で愛の生活が始まった。
それから1 0年、シューマン夫婦は7人の子供ができ、女中ベルタの手だけでは足りないくらいだった。
大晦日の晩、20歳のヨハネス・ブラームスが、シューマンの弟子にしてくれと頼みに来て、そのまま同居することとなる。
彼はクララに一目でほれてしまった。
生来の子供好きだったのでベルタの手助けをしながら、崇愛するクララの傍で、作曲することを若いブラームスは楽しみとした。
ところがシューマンは作曲、批評、教授と忙しい生活を送ってはいるが、彼の音楽がほとんど認められないので神経衰退に陥っていたのだった。