改名した為、月曜日、新しいボイスデモを録りに事務所へ行ってきました。
なんだかこの日はずっと、自分でもよく分からないけど落ち着きの無い妙なテンションで、体がふわふわ。
口が空回りして、魂がついてこない・・・そんな感じになってしまい、後から深く反省・・・・肩を落として事務所を後にしました。
そんな自分の嫌な空気をそのまま家に持ち帰りたくなくて・・・気分転換に映画館へ。
以前有難いことにSさんからチケットを頂いていてずっとずっと観たいと思っていたのに、
いつも時間が合わずなかなか観られなかった映画「プロヴァンスの贈り物」がちょうど近くでやってたので、これぞチャンス!と観てきました。
http://jp.franceguide.com/home.html?NodeID=1129&EditoID=88417
とにかく「勝ち」「金」にこだわり、ロンドンで株価を操るイギリス人トレーダーのマックス(ラッセル・クロウ)。
勝ち方は傲慢であれ彼には地位もお金もあり、寄ってくる女性達もいて、まさに独身貴族的生活。
全てを手にしているかのように見えるが、実は本当に大切なものが見えていない様子。
ある日少年時代共に過ごしたヘンリーおじさんが亡くなり、ぶどう畑付きのシャトーを相続することに。
その手続きの為、20数年ぶりにプロヴァンスを訪れる。
最初はささっと売り払ってロンドンに帰ろうとするが、香り、景色、言葉・・・少年時代おじさんと過ごした記憶が徐々に蘇り、彼の考えが揺らいでいく・・・
回想シーンで出てくるこのヘンリーおじさんの言葉がいい。
おじさんとのテニスに負けて、悔しがるマックスに
「もっと負けを受け入れる心の広さを持て。
勝ちからは何も学べない。でも、負けは、知恵をくれるんだ。
大事なのは、負け続けないことだ。」
っていうようなことを、言うんです。
すごく背中を押された。ヘンリーおじさん、ありがとう
負け続けないように、今度のデモ作り、頑張ります!
「やっぱり映画はいいね。生きるヒントをくれるから好き~」と触発されて、火曜日も仕事の後に映画観賞へ。
邦画「観察」 (←これは試写会です)
ある10歳の少年が、初めて与えられた自分の部屋から見えた少女に心を奪われ、
その後天体望遠鏡を手に入れて、50歳までその望遠鏡を通して彼女を見続けたというストーリー。
彼女の住所が変わっても、相手が結婚しても、自分が結婚しても、ずっと追いかけ、自分の部屋から見続ける。
話しかけるわけでもなく、ただ、自分の部屋から彼女を見続ける。
一歩間違えばストーカー行為だけど、この映画で描かれているのは完全な純愛。
男性側のストーリーだけでなく、映画は途中から、見られていた女性側のストーリーへと変わっていき、
そうだったんだ・・・・と最後に点と点が線に繋がっていく。
なんだか、胸のすっごい奥の方をぎゅっと絞られたみたいに、切なくなる映画だった。
ほろっと来ました。
「観察」は、11月10日公開です♪
この秋まだまだいっぱい観たいな・・・
私にとって映画館は、心が無機質になってしまったときに潤いを与えてくれたり、自分の立ち位置がぐらついてしまったとき、元の場所に戻れるよう導いてくれる空間のような気がします