子どもが学校から冊子を持ち帰ってきました。
「アンコンシャス・バイアスって?」
というテーマです。
冊子にも書いてありまして
「アンコンシャス・バイアスとは
誰もが潜在的に持っている
無意識の思い込みのことで、
これまでの経験や思い込みからの
影響により自然に形成されます。」
「アイコンシャス・バイアス」
という言葉、私も最近よく
耳にすることがあります。
私自身にも
「これをやるのは男性だと思っていたので
女性が出てきてびっくりした」
というような
少なからずあるなという自覚があります。
例えば直近では子どもの話になりますが
小学生のサッカーの試合を観ていたときに
髪の毛の長い子がとっても上手だったのを見て
「あの子、女の子なのにうまいな、かっこいい」
と思って観ていました。
小学生だとチーム内に
女の子が混じってプレーすることもあるので
そう思い込んだのですね。
でも、すぐ後に男の子であることが
わかりました。
「髪の毛が長いから女の子」
と判断してしまいました。
小学生でも髪の毛の長い子は
よく見てたはずなのに、自分の中に
そんなフィルターがあったことを自覚しました。
逆の経験で、なんだか
モヤモヤしてしまったことの一つに
この数年で何度か、なのですが
私自身には息子がいて
私が料理や食の仕事をしているのを
知っている人から
「お母さんがいろいろ料理ができちゃうから
◯◯くん(息子)のお嫁さんになる人
大変そう」
と言われたことがあります。
これは、ちょっと近しい人から言われる
ことが多いのです。多いと言っても記憶の範囲でこれまでおそらく3度くらいです
それほど親しくもない人に言われたら
単純に失礼だなと思うのですが、
親しいので本音をぶつけてしまったのだろうな
と捉えています。
もちろん、言っていることはわかります。
お義母さんの料理がすばらしすぎると
人によっては、旦那さんに
「自分のお母さんはこんなのを作ってくれたのに」
みたいなことを言われたり
言われたことはないけれど
思っているのではないかと思ったり。
比較されるのは落ち込むし
気分がよくありません。
ただ、私は
この言葉を言われたときの
正しい返事が見つからず
困ってしまいます。
言われた後ですごくモヤモヤしたものを
抱えてしまいます。
私は食育スクール「青空キッチン」の
レッスンのメニューの練習で
息子と料理するのですが
単純に仕事の練習だけではなく
近い将来、私(母)がいない環境に
なったときに買う、あるいは
誰かに作ってもらう
という選択肢の他に
「自分で食事を作る」
という選択肢を持ってもらうため、
自分で自分の体を作ることを
意識してほしいことを
伝えるためです。
もちろん「料理がめんどくさい」
「やりたくない」という時期が
あっていい
むしろ買って食べたものがおいしくて
しょうがない、そんな時期はあると思いますし
毎日毎日毎食作る
というのはとても疲れるので
お惣菜でもお弁当でも
買ったらいいと思います。
「お母さんは料理ができるから
一緒になったお嫁さんが大変そう」
というのは
結婚したとして、
「一緒になった女性がご飯を作るもの」
という思い込みがあるからと思うのです。
もしその女性が料理が苦手だったら
私は息子が作ればいいというつもりでいるし
息子にも「お母さんは料理をいろいろ作れるけど
これが一般的なお母さんだと思わないように」
と言ったことがあります。
一時期SNSなどで話題になった
「ポテトサラダを簡単料理だと思わないでほしい」
「夏に『冷やし中華でいいよ』と言うのは
何なのか」
私も思います。
だんだんと世の中が
パパも子育てするし、料理もする世の中に
なってきているように感じてはいますが
より、「性別に関係なく料理はする」
世の中にするために
小さい力ですが
青空キッチンの先生の仕事を
している意義があるのかなと思います。
食べることはみんな必要ですからね
ちなみにまだ
「お母さんが料理できるとお嫁さん大変そう」
の返事、
「角が立たない」返し方がわかりません。
ぜひ教えてください。
青空キッチンのエプロンの色についても
これもアンコンシャス・バイアスなのかな
と思ったりもします。
なんでもかんでも「アンコンシャス・バイアスだ!」と
騒ぎ立てたいのではなく
ただ、何事も気づかずにもし誰かを傷つけてしまうことは避けたいなと思っています。
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