一年前から北海道に行くことが決まり
知床は絶対に外せないと言っていた。
海が好きな私たちだから、観光船は
当然予約。イチバン人気のドルフィンさん。
予約はもちろん一番乗りで
ここは予約した順で船の乗船順も決まる。
準備万端だったのに、行く予定の
数か月前になってあんな事故が起きた。
ニュースでは私たちが予約した会社の船長さんが
よくテレビでインタビューを受けていた。
「行くなって注意したのに」って。
私たちも会社は違うものの、同じコースを予約
していたのでとてもショッキングな出来事で
当然当分の間、同じコースはどの会社でも中止。
しばらくは観光船の営業自体とりやめて
行方不明者の捜索にあたる、ということで
予約していた私たちにもその旨連絡がきた。
私たちが行く時期に営業がどうなるかはまだ
わからなかったけれど、私はすっかり行く気をなくした。
だって、同じ海上で事故が起きてまだ行方不明者が
いる状況で楽しめるわけがない。
きっと今年はもう営業しないだろうし、乗ることはないと
思っていたら、短いコースに絞って営業再開すると
予約はどうしますかと丁寧なメールが来たと夫が言う。
私はそれでも嫌だった。
でも夫は、元漁師でほかの会社よりも運行基準が
厳しい会社だし、せっかく一番の予約したんだから
知床に行くなら乗りたいという。
正直どんな神経してんの?って思った。
「じゃあ・・・やめる?」ってさみしそうな夫見たら
1年もかけて北海道旅すべてを計画して
あらゆるところを予約してくれたのに・・・と
ちょっと良心が痛んだ。
で、結局乗ることになりました。
今でも港には記者がいて、観光船に乗る
乗客にインタビューをしてきますから
嫌な方はきっぱり断ってくださいと乗る前に
言われた通り、記者の方がいました。
私たちが乗った時期は比較的暖かい時期
だったけれど、知床はそれでも寒くて
今にも雨が降りそうな天気だったので
満喫できたかと言われるとそうではないけれど
世界遺産の大自然を経験できたことは
とてもよかったと思います。
この時はもう、事件のことは考えないように
していたし、シーズン中らしく乗客もそれなりに
いたし、船員さんたちも親切で誰もあの話題を
口にすることはありませんでした。
私たちと同じように、ただ楽しむために
乗り込んであんなことが起きるなんて想像も
していなかった方たちのことを考えると
今生きていることが当たり前じゃないんだと
改めて思う出来事でした。
ちなみに、いちばんヒグマが見にくい時期
でしたが、一瞬だけちいさく親子連れが遠くに
見られました。
(船長さんが一生懸命探してくれます)
しかし、この時まさかの夫が船酔いで
私は気が気じゃなくって写真がありません。
夫は船舶の免許も持ってるし
ジェットコースター級の波照間からの船も
ケロッとしていたのに
(雨と言われたので)重いリュック背負った
上からレインコートをきて、さらに重たい
カメラを首から下げて一生懸命撮影していた
+朝ご飯を食べすぎていたことが原因で
酔ってしまったようです。
今日は少し揺れるかもと聞いて
事前に酔い止めを飲んでおいた私とは違い
まさかここで酔うとは思わなかった夫が
こんな事態になるとは本人も想像して
なかったと思います笑
酔い止め飲まなくても多分大丈夫なくらい
そう揺れてなかったし。
でも波照間島の経験から、処理する袋を
飛行機でも船でも貰っておく癖がついていて
(もちろんこの船でも用意はあります)
良かったなと思いました。