私の実家へ行くより先に
彼は自分の住んでいる所を
見せたいと言い、ついでに両親に会ってよ
と言われ、緊張しながら向かいました。
向かう途中も彼は
「親に『お前なんか再婚してくれる
物好きがおるかね』て言われたから
連れてきてやるってタンカきっちゃったよ
あははー」
と実にのんきな感じでした。
一応手土産も選んで、ドキドキしながら
玄関へお邪魔したところで
彼のお母さんの不機嫌そうな声が。
彼が先に上がって説明するも
本気で再婚するとはまだ思ってなかった
ご両親は戸惑い、お母さんに至っては
不機嫌さ丸出しで会うのを拒んでいる
ようでした。
マジか…(;`・ω・)
もっとちゃんと話が進んでいるかと
思っていたが。
しかも一応客人の前だし
お母さんももう少し気を遣えないのか。
大人としてその態度は…
いきなりキョーレツなパンチを
くらったみたいに、動けずにいると
彼のお父さんが「まあ、上がって」
と奥間に通してくれました。
お母さんも仕方なくやってきた感を
隠さずに、まるで尋問のように
いつどこで出会って、何歳で
どこに住んで仕事は何をしているのか
家族構成は、何故離婚したのか
何年付き合って離婚したのか
一気に畳み掛けてきました。
デリカシーもくそもねぇ。
まあそんなことかけらも顔に出さず
私も淀みなく一気に答えます。
私は何も間違ったことしてないし。
彼らは私のことは別にどうでもよく
自分の息子がまだ離婚が成立して
それほど年月が経っていないことを
理由に、まずはゆっくり付き合うように
と言いました。
お父さんは
「ほんとにこいつでいいの?
ちゃんとこいつから話きいた?」
と優しく言ってくれましたが
お母さんは「まずは友達から仲良くね」
と言い、さっと奥へ行ってしまいました。
まさかの彼側の親の反対(反対ではないか)
があるとは思いもしませんでした。
彼は全く気にせず
「あいつ、俺が死んでもいいんかよ。
一人じゃ生活成り立たんから言ってんのに」
と笑っていました。
「あいつらの言うことなんかきくか」
とも言っていました。
正直私は再婚は急いでなくて
気を許して一緒に過ごせる相手が
いてくれれば満足だったので
「まあ急がなくても、ゆっくりで
いいんじゃない?」
と彼には伝えました。
が彼は
「それじゃ俺がもたない」と。
睡眠時間と仕事に専念できる生活を
一刻もはやく手に入れたい。
彼はずっとその一点ばり。
私にも会社の異動手続きを進めるよう言い
毎日彼の母に「俺は再婚するからな」
と言っていたようです。
その頃彼の母は体調が思わしくなく
それもあってノイローゼみたいに
なっていたようで
再婚すると言い張る彼としょっちゅう
衝突をし、ついには
「お前は一生一人でおれ!」
と再婚を反対され、ついでに私のことまで
悪く言うようになりました。
多分離婚理由を彼に聞いたのでしょう。
私にお金がないことを知り
「そんなすってんてんで嫁に来て
何をしてくれるの?」
と暗に私が彼の財産目当てで
一緒になろうとしていると
思われていたのです。
それを聞いて私は悔しくて泣きました。
「私は前の結婚でお金に苦労したけど
だから贅沢したいとか、男に養って
貰おうなんて一度も思ったことない!
仕事だって辞める気もないし、収入を
減らすつもりもないから!」
逆上する私に彼は冷静に
「わかってるから。落ち着いて」
と言いましたが、悔しくて悔しくて
この時は冷静になれませんでした。