恐る恐る彼に連絡を入れ
仕事が終わったあとに携帯を見ると
たくさんの彼からの写真が。

開くと
社員証、給与明細、昨年度の源泉徴収
保険証、何かの書類、会社の電話番号
を写した写真でした。

え、こんなに?
と思っていると
「あと何がいるかなぁ、免許証かな?」
と彼からのメール。

とりあえず母にそのメールを
転送し、まだ、なにか不足か
と聞くと、もう充分だよと。

ホッとして彼に電話すると
「よっぽど辛い結婚生活だったんだね
かわいそうに。ご両親も心配なんだよ」
と笑っていました。
「失礼なことお願いしてごめん」
謝る私に、けろっとして
「隠すような大金もないから
期待されても困るけどねーあんなんで
信用してくれるならいくらでも出すよ
」とあははって笑いました。

器でけぇ!と感動しましたが
あまりにも出来すぎた彼の態度に
これまた不安がよぎります。
私、騙されてる?

そして出会った翌月、彼は少し離れた
私の実家へ挨拶に来てくれました。

いつもと変わらないあははー!みたいな
彼の態度を頼もしく思いながら
彼を紹介…する間もなく自分から
さくさく紹介。

前の旦那を初めて実家に連れていった
時とは180度違う和やかな雰囲気に
私も落ちつき、ただ両親と彼の会話を
聞いていました。

両親は一目で彼を気にいったようでした。
私の前の結婚のこと、病気のこと
一通り話し、それを聞いた彼は
「病気だからこそ僕も離れてるのも
心配なんですよー。メールの返事がないと
生きとるんかなって思って。」
と言い、私の筆無精を知ってる両親は
「ほんとにこの子はそうなんですよ!
だから確かに結婚してくれると
少しは安心で。」
と意気投合。

両親は
「この子はほんとに苦労したんです。
贅沢な事は望まない子です。
普通の家庭を築いてやってください」
と頭を下げてくれ、思わず
泣きそうになりました。

帰りの車内で
「うちの両親過保護でごめんね」
と謝ると
「よっぽどご両親も前の結婚で
辛い思いされたんだよ。当たり前だよ」
とけろっと言う彼。

出来すぎだー!と思い
本人に言いましたが笑
「騙して大金貰える家ならまだしも
yuzuka騙したって何の得にもならんでしょ」
と笑われる。
失礼な!!確かにお金はないが!

彼も良い意味で、人たらしでした笑
ただし彼は、自分に関係ある人限定で。
その前の彼は割りと誰彼構わずな
感じ。(女子多め)

そしてもうひとつ。
彼を信用してみようかなという出来ごとが。

大したことではないのだけど、
私と出会う前に、彼の親友から
合コンしようぜと誘われ
計画をしていました。
私と出会ってすぐその話をして
「俺らが幹事だから今更断れなくて
ごめんね、1回だけだから」
と言っていました。
そんなの約束はそっちが先なんだから
気にせず言ってきなよ~と
私は全く気にしてませんでしたが
彼はずっと申し訳なさそうでした。

しばらくすると
彼は
「やっぱり彼女出来て参加するのは
彼女にも相手にも失礼だから、やめるわ。」
と親友に断ったといいます。
親友も確かにそうやな、と快諾してくれ
その話は無くなったと言いました。

その代わり、その親友と飲みに行く
と仕事後出掛けていき、その帰りの電車から
メールをくれました。

「yuzuka、今日は親友からめちゃくちゃ
お祝いされたよ、幸せになれよって。
会社の帰りはいつも暗い気持ちで
絶望してたのに、yuzukaと出会って
心が安らげるようになったよ。
ほんとに出会ってくれてありがとう。
感謝しかないよ。絶対に幸せにするよ。」

このメールは私が結婚して携帯を変えるまで
大事に保存していたメッセージです。

嬉しくて思わず涙しました。
この親友とは数年後私も会うことに
なるのですが、親友がこんなに私たちを
応援してくれたのには理由があった
のです。
私たちは彼の親友の期待の星だったんだ。
だからあんなに応援してくれてたんだな。

この一件で、私は再婚を決意したのです。
ちいさな不安はまだまだありましたが
やっと開きかけた明るい未来に
私は嬉しくてたまりませんでした。

ところが予想外から邪魔が入ります。