多すぎる、大過しているというのは、

4柱で見た場合、3つ以上のことを一般的には言います。

丙午

上記のような例の人物は、自分は水であるのに、火が周りに多く、力がありません。このように大過している場合というのは、自分自身の日干が強くならない限りは大過している星に遊ばれる、翻弄される人生となります。しっかりと日頃から流されないように意識してください。例の命式だと、財星が大過しています。胎二つで器用ですが、その器用さを周りの人に使われてしまうことが多いです。この方が仕事で成果をあげたとしても、その手柄をとられやすいということです。財大過の場合は手柄を取られても良いという心境の方もいるのですが、適切な労力に見合わない評価を受け続けるということは自分自身への虐待、自傷行為です。このような大過の場合は、財以外でも身強運が巡ることが望まれます。身強運というと、冠帯健禄帝旺のことです。例の命式の方の場合、男性でも女性でも、亥子丑が巡るというのは晩年です。晩年になってようやく真に財に翻弄されなくなるということです。年運で身強運が巡っても良いです。亥子丑が巡るのは年運では3年続きますから、12年のうち3年は大運が悪くてもその時期だけは大過の星の悪影響を逃れやすいということで、その時期は動ける、動いた方が良い時期となります。例の命式の場合は男性の方が自分らしく生きられる時期は早いです。運を掴む時期が早いです。女性の場合はお仕事より家庭第一で家の中で過ごす(育児や介護など)には中年期に巡る運気とバランスが丁度良く、運を掴んで自分の道を切り開いていく逞しさを掴むには男性の場合よりは遅い傾向がありますが、どちらにしても大過命式所有者というのはその大過に翻弄されて鍛錬される道を特に若年期ほど辿る必要があり、基本的に大器晩成の人生経路となります。

 

 

 

 

※この記事は24年6月26日に書きました