コレクション・リボーン
先週、都内某所に買取に行ってきました。
土地勘の無い所だったので途中で遭難する不安がありましたが、
(そう、最近すっかり方向オンチなんです)
無事すんなり到着いたしました。
ご尊父の遺品ということでさっそく拝見…。
差し出されたのは切手専用のアルバムではなく、
写真を挟むアルバムでした。
「貼りついてなければいいけど…」
心の中でそう願いながらおそるおそるピンセットを刺してみました。
恐れていた通り、台紙に貼りついて微動だにしませんでした。
この時点で通常はどの業者も買取しないでしょう。
しかし、私の心の中では沸々と、
「これこそ柚子堂でしかできない仕事」という、
強い思いが湧き上がってきました。
その後買取商談は成立し、
自宅オフィスに戻って、
「さあ、やるぞ」
アルバムを1ページずつ分解し、
洗面所にぬるま湯を貯めて”ザブン”
切手の入浴開始です。
二時間ほどして様子を見ると…
「まったくはがれない…」
「恐るべし○カバヤシ」
結局あれこれやって丸二日、
二割くらいはどうしても救出不能でしたが、
大半はなんとか無事救出。
乾燥も大変でしたが、
生まれ変わった切手達を見て自己満足。
未使用は糊おちの2級品になってしまいましたが、
それでも喜んでいただけるコレクターの
手元に届くことを祈念してやみません
元々お持ちだった方の思いも一緒に乗せて…
「コレクションは時代を渡り歩く」