2024年6月5日


北欧の神秘 ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画
SOMPO美術館

 

 

 

◆ロベルト・ヴィルヘルム・エークマン ”イルマタル” 1860年 フィンランド国立アテネウム美術館

 

 知らない画家がほとんどであったので新鮮かと思いきや、そうでもなかった。風景画が多く、私自身が風景画はやや苦手なこともある。いつどこで見たかももう思い出せないが、ここ数年の間に北欧の印象派みたいな企画があったようにも思う。それに比べると少しインパクトが弱いような印象がある。うろ覚えで申し訳ないけど。

 

 そういう中でも、いくつか印象に残った作品をご紹介。といっても全てが撮影可であったわけでもない。

 

◆アイリス・ベッテシェン ”夜景画” 1887年 ノルウェー国立美術館(以下「ノルウェー」)

 

◆ヴァイノ・ブロムステット ”弓の射手” 1897年 フィンランド国立アテネウム美術館(以下「フィンランド」)

 ブールデルの ”弓を引くヘラクレス“ を思わせるポーズ。

 

(ご参考)国立西洋美術館の前庭にある”弓を引くヘラクレス“

 言っちゃ悪いが、二次元と三次元の違いを別にしても、こちらの方が圧倒的に迫力ありますね。



◆ペッカ・ハロネン ”河岸” 1897年 フィンランド

この水の表現が見事でありますね。

 

◆エドヴァルド・ムンク ”フィヨルドの冬” 1915年 ノルウェー

 今回の美術展で唯一知っている名前

 

◆アーンシュト・ヨーセフソン ”水の精” 1882年 スウェーデン国立美術館(以下「スウェーデン」)

 

◆ガーラル・ムンテ ”山の中の神隠し” 1928年 ノルウェー

 中世からノルウェーに伝わるバラッド(音楽にのせて歌い継がれた物語詩)である『リティ・シャシュティ(少女シャシュティ)』に基づく作品

 
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 シャシュティは山に住む妖怪の王に誘惑され、彼との間に子を授かる。王は人里離れた山で暮らそうと、その子を連れて行ってしまう。シャシュティもさらい、人間界での生活を忘れさせるために、彼女に魔法の飲み物を与える場面。

 

◆カーラル・ムンテ ”帰還するオームスンと姫”(部分) 1902-1904年 ノルウェー

 以下3点は、主人公オームスンがトロル((北欧の物語に登場する怪物)を倒し姫を救出する物語

 

◆ガーラル・ムンテ ”五の間”(部分) 1902-1904年 ノルウェー

 

◆ガーラル・ムンテ ”山の門の前に立つオームスン”(部分) 1902-1904年 ノルウェー

 

◆テオドール・キッテルセン ”トロルのシラミ取りをする姫” 1900年 ノルウェー

 本展のメインビジュアルの一つ。写真ではちんまり映ってしまったが、けっこう大きな絵です。

 

◆フーゴ・シンベリ ”素晴らしい花” 制作年不詳 スウェーデン

 なんか素朴な絵ですね

 

 

 

これはSOMPO美術館に来た時のお約束。

◆ゴッホ ”ひまわり”


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 SOMPO美術館て、普通に回ると階段をかなり降りていく形になる。東京ステーションギャラリーも若干その傾向はあるが、SOMPOの方が階段数は多い。私はまだなんとか階段でも平気だが、美術館来館者は高齢者が多いのだから、もう少しエレベータを使いやすくした方がよろしいかと。