す2024年4月9日
これはだいぶ前。低調な高座が続いたものだから書く気がおきなかったというのが正直なところ。
三遊亭わん丈・林家つる子 真打昇進披露・・は聴かずに失礼しました
末廣亭は本来昼夜入れ替えなしなのだが、この4月上席は夜の部が三遊亭わん丈と林家つる子の真打昇進披露興行であるため、昼席でいったん入れ替えとなる。
わん丈、つる子とも一昨年のNHK新人落語大賞の決勝に残ったメンバーで、優勝は立川吉笑に譲ったが、それに続く成績であったと記憶する。今回二人とも抜擢での昇進である。
昼の部が終わって小屋を出るとおおぜいの人が夜の部の開場を待っていた。
落語協会の真打披露興行は、主任が新真打持ち回りとなるため、同じ日に二人を見ることはできない。この日はつる子が主任であったので、なおさらおおぜいの人が待っていたのかもしれない。
私は夜は昔の上司と会食の予定だったので、昼の部だけ見て失礼した。ちょっと残念だがしかたがない。
で、昼の部の顔づけと演目は以下の通り。演目がブランクなのは不明。全般に低調でしたね。客の入りも寂しい限り。
末廣亭って東京に4つある定席で、一番盛り上がらない。誰のせいなんだろう。
◆前座 桃月庵ぼんぼり 『道灌』
◆柳家緑太 『やかん』
◆入船亭船橋 『鈴ヶ森』
扇橋は個人的には贔屓にしている。今回出番が早く、客の入りも2-3分といったあたりで反応も悪く気の毒だった。若手真打はつらいよ。この「鈴ヶ森」は以前にも聴いたが、その時の方がよかった。客にも責任はあるだろうけど。
◆花島世津子 奇術
ん~これはつらかった。寄席に登場するマジシャンはさすがにみなさんそれぞれ感心するが、この方はちょっと・・
◆三遊亭窓輝
昔笑点の大喜利に出ていた圓窓の三男らしい。印象に残らず。真打になってもう14年の50歳とは思えないくらい貫禄に欠ける。
◆古今亭菊千代 『金名竹』
落語400年の歴史初の女流真打。二つ目から真打まで4年半とはずいぶん短いが、その片鱗を感じず。前回は途中で寝てしまった。女流初というパイオニアとしては十分敬意を表したい。
◆ジキジキ 漫才
めおと楽団ジキジキ が正式コンビ名らしい。この日の出演者の中では最も感銘を受けたと言ってもいい。ダンナの方の世田谷キヨシはもともとミュージシャン(ギタリスト)、奥さんのカオルコは武蔵野音楽大声楽科の卒業というから、二人とも寄席よりも活躍するところがあるはず。私ごときが言うセリフではないが、レベルは高い。
◆桃月庵白酒 『真田小僧』
安心して聴いていられる。客席の反応が残念。
◆古今亭志ん弥 『宮戸川』
ほぼ1か月前とはいえ、全く覚えていない。
◆三増紋之助 曲ごま
◆林家種平
◆春風亭一朝 『片棒』
評価する向きも多いとは承知しているが、個人的には一之輔の師匠という以外の印象はない。
この日は柳家権太楼の代演。権太楼師聴きたかったな。
ーお中入りー
◆三遊亭志う歌 『松山鏡』
たぶん初めて。期待ほどではなかった。
◆ロケット団 漫才
安定しておりますね。山形ネタを聞くとほっとする。
◆入船亭扇遊 『引越しの夢』
初めてではないと思うのだが、前どこでなんの噺を聴いたか思い出せない。入船亭の噺家の皆さんははずれがないとは感じている。
◆柳家小さん 『親子酒』
偉大な親を持つとつらくはないかな。5月25日に独演会に行く予定をしている。
◆翁家勝丸 太神楽
◆柳家小袁治
これはちょっと無理してわん丈、つる子を聴いた方がよかったかな。
夜の部の顔づけは、小せん、三三、喬太郎、正蔵、市馬、さん喬とスター揃いだ。色物もニックス、ダーク広和、猫八、すず風にゃん子・金魚とベテランが固めている。もうとっくに終わっているけど。
これは寄席の前に近くの店て腹ごしらえ。ふと見かけただけの店だったけど当たりでしたね。「ぼんや」という店だった。末廣亭ぬきで行ってもいいくらい。