2024年4月4日

 

 

DUNE砂の惑星 PART2

 


 これはスターウォーズだね。スターウォーズはきちんと見てないからほんとはよくわからないんだけど。スターウォーズの砂漠バージョンという気がする。その分地味だ。



 

 Part1は見ていないのだが、見なくても十分楽しめるというので見にいった。166分という長尺を心配していたところ、特に眠くなることもなく見終えることができた。

 

 主人公ポール・アトレイデスの敵役フェイド=ラウサ・ハルコンネンを演じたのが、オースティン・バトラーだとエンドロールで知って驚いた。“エルヴィス”で、それこそエルヴィス本人が憑依したかのような演技をしたあの俳優である。この作品ではスキンヘッドで眉も剃り落とし、冷酷非情な支配者を熱演。あまりの変身ぶりに、バトラーであるとは最後まで気がつかなかった。



 バトラーの悪役ぶりが際立っていたせいもあって、単純な勧善懲悪ドラマに見えるところもスターウォーズに似ている。ただ、まるで西部劇のインディアンと西部開拓団の騎兵隊との戦いのような単純な善悪の色分けというのには抵抗がある。


 ひたすら殺戮の連続である。舞台設定が紀元102世紀というから今から8千年くらい後の話だが、その時代にこんな地上戦の、しかも歩兵による肉弾戦が繰り広げられるなんて実に奇妙である。だいたい8千年後に人類が生きながらえているかどうかも疑わしい。

 

 もちろん原作があるからそれに従って映像化しているのだろうけれど、原作の発表は1965年というから半世紀以上前だ。原作者のフランク・ハーバートは1986年にすでになくなっているとはいうものの、著作権はまだ生きているだろうから、勝手な改変はむずかしいのだろうね。

 

 長大なSF作品ということは当時から私も知っていた。たしかハヤカワ文庫で何十冊にもなる大作だったと記憶している。日本でいえば栗本薫のグイン・サーガみたいなイメージを持っている。どちらの作品もあまりに長大なので読んでいない。

 

 というわけで、映画としてのスペクタクル感やCGを含めた映像のできばえ、俳優たちの存在感にはそこそこ興味を覚えたものの、ストーリーに深みが感じられなくて、続編を見る気がしない。

 

 ポールの恋人チャニを演じたゼンデイヤは、スパイダーマンシリーズでブレイクした人らしい。近日公開の映画予告編(なんだったか忘れた)にも出ていて、今をときめく女優のようだ。

 昔の典型的ハリウッド女優と比較すると、胸は薄いし、背が高すぎる(180cm)という具合で、サンドラ・ブロック以降増えてきたタイプかな。サンドラは171cmくらいだからものすごく背が高いわけではないけど。

 


 サンドラ・ブロックといえば、”スピード” で大ブレイクし、"スピード2" の時はすでに世界一のギャラ(10百万ドル)を取る俳優だったらしい。標準的な美人には遠いし、それこそ貧乳だし(*)、演技抜群とも思えないし、なぜ?

(*) “あなたが寝てる間に・・” でサンドラが主演した時、そのセリフに「私のパパは胸が薄くて・・私みたいに」というのがあったのを覚えている。

 

 スピード2は詳しい理由は知らないが、キアヌ・リーブズが出演を断り、代わりに出たジェイソン・パトリックの存在感の薄さで興行としては大コケだったらしい。



 

 話が飛んだ、ひどく飛んだ。まあ、そういう映画だったということだ。

 

 スタッフ・キャストとも省略。