2023年7月24日

 

ミッション・インポッシブル デッドレコニング PART ONE

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映画 トップガン マーヴェリック | 小人閑居して不平を鳴らす (ameblo.jp)

 

 

 

 いやーこれはかっこよかった。トップガン・マーヴェリックでも書いたが、これぞハリウッド娯楽映画の王道。PART TWOが待ち遠しい。

 

 トム・クルーズ還暦過ぎているとは思えない。相変わらず全力疾走の多い映画だ。思えばこのシリーズの第一作となった “ミッション・インポッシブル” ではプラハで撮影が行われ、カレル橋のたもとを全力疾走するトムが印象的だった(細かいところ間違ってるかもしれない)。その後第何作か忘れたが、私がプラハにいたころ撮影現場に出くわしたことがある。ただし本人には遭遇せず、残念。

 

 トム・クルーズは親日家で知られ、日本はたびたび訪れている。この作品についてもイベントのため来日を予定していたが、折から全米俳優組合がストライキを決行し、来日が中止されたと先日報道があった。トムは本編第1作から制作者として参加しており、俳優としての立場を優先して来日中止に至ったものと思われる。

 また、スタントマンを使わないことでも有名で、この映画で断崖からバイクもろともダイブしてパラセイリングをやってのけるところも、走行する列車の上での格闘も、みな自分でこなしているのだろう。崖の上をバイクで疾走し、そのままスカイダイビングする場面ではほんとうに鳥肌が立ったよ。

 

 この映画、主演のトム・クルーズはもちろんかっこいいんだが、共演陣がそれぞれ個性を発揮していて実にバランスがよい。どうでもいいことだが、パリス役の女優が、「翔んで埼玉」の二階堂ふみに見えてしかたなかった。

 

【キャスト】

◆イーサン・ハント:トム・クルーズ=IMFエージェントでありチームのリーダー。
◆グレース:ヘイリー・アトウェル=アブダビの空港でイーサンと出会い、共に行動することになる泥棒。
◆ルーサー・スティッケル:ヴィング・レイムス=IMFコンピュータ技術者。長年親友のイーサンと共にチームで行動している。
◆ベンジー・ダン:サイモン・ペッグ=IMFテクニカルフィールドエージェントであり、イーサンのチームのメンバー。
◆イルサ・ファウスト:レベッカ・ファーガソン=元MI6エージェント。
◆アラナ・ミツソポリス:ヴァネッサ・カービー=ホワイト・ウィドウとしても知られる闇市場の武器仲買人。
◆ガブリエル:イーサイ・モラレス=本作の悪役。
◆パリス:ポム・クレメンティエフ=イーサンとグレースを狙うフランスの暗殺者。
◆ジャスパー・ブリッグス:シェー・ウィガム=イーサンを追うコミュニティの男。
◆ドガ:グレッグ・ターザン・デイヴィス=ジャスパーのパートナー。
◆ユージーン・キトリッジ:ヘンリー・ツェニー=IMF元理事。
◆ゾラ:フレデリック・シュミット=アラナの兄。

 

【スタッフ】

監督・脚本    クリストファー・マッカリー
原作    『スパイ大作戦』ブルース・ゲラー
製作    トム・クルーズ、クリストファー・マッカリー他
音楽    ローン・バルフ
製作会社    スカイダンス・メディア、TCプロダクションズ
配給    パラマウント映画、東和ピクチャーズ
2023年 アメリカ
上映時間    163分

 これ、テーマ音楽はラロ・シフリンである。あの、ブルース・リーの “燃えよ ドラゴン” の主題曲の作家ですよ。あ~なつかしい。

 

 アクションも、カーチェイスの派手さも、ストーリーの展開も “インディ・ジョーンズと運命のダイヤル” をはるかに凌駕する。

 

 彼の出演作品をそれほどたくさん見ているわけではない。拙は1988年から8年間アメリカに住んでいて、映画はHBOでも映画館でもずいぶん見た。その割にトムが主演した映画はそれほどでもなく、この時代の代表作 “7月4日に生まれて” も “ア・フュー・グッド・メン” も見ていない。ブレイクした“卒業白書”は知らないし、“トップガン”も当初公開時は知らなかった。“カクテル”ではむしろテーマソングとも言うべきビーチボーイズの“ココモ”が印象に残っている。

 ちゃらい二枚目俳優くらいの認識だったのが、“レインマン”では主演でオスカーを獲ったダスティン・ホフマンよりトムの方が存在感を出していたし、 “ザ・ファーム”を見てなかなかいい俳優だなと思ったことである。

 

 99年の“アイズワイドシャット”では当時の配偶者であったニコール・キッドマンとの共演が話題になったが、これも見ていない。キッドマンは身長180センチとも言われるから、トム・クルーズよりほぼ10センチ高い。ヒールのある靴を履くともっと差がつく。キッドマンの次の妻であるケイティ・ホームズも175センチだから、けっこう大柄な女性が好みなんだろうか、いや大きなお世話だよ。(一時期パートナーだったペネロペ・クルスは168センチと意外に小さい(!?))

 

 この後のミッション・インポッシブルでのアクション俳優としての成功は正に一大転換であった。一方で “ラストサムライ”の渋い演技も光る。ラストサムライの撮影は、かなりの部分がわが郷里の姫路市にある書写山円教寺で行われ、その時トムが気に入って50本大人買いしたとかいう、杵屋の『書写 千年杉』というお菓子が今でも姫路土産として売られているぞ。

 

 ちなみに円教寺は西の比叡山と言われるほど寺格は高く、その昔弁慶が修行したとも伝えらえる由緒正しき名刹である。

 

 ラストサムライはトムもさることながら、渡辺謙がよかったね。役所広司にもその役で出演オファーがあったというが惜しいことをした。先日カンヌで男優賞を獲得するなど、国際的俳優としての活躍は渡辺謙に負けてないからまぁいいけど。

 

 よけいな話ばかりで申し訳ない。いや、久々にスカっとする映画を見た。