今日はこれ。奥播磨 純米吟醸 超辛。

 いや~思ってたよりかなり芳醇でしたね。早く酔っぱらう感じ。おいしうございました。

 奥播磨の醸造元である(株)下村酒造店は、実は私の父方の祖母の実家である。こちらの祖母は私が生まれるずっと以前に亡くなっているし、今は親戚づきあいもなく疎遠であるが、勝手連的に応援している。

 今の社長は私の小中学校の同級生であり、奥播磨のブランドを世に知らしめた中興の祖である、って大袈裟か。以前の下村酒造は独自ブランドとして宮の井を持っていたとはいえ、メインは灘の大手ナショナルブランドからの樽買いに応える、いわば下請けの、地方の小さな酒蔵という位置づけであった。それを、純米酒だけの醸造に限定したうえで、あえて低精米におさえた“奥播磨”のブランドを投入した。これがみごとに成功し、日本酒愛好家向けのメディアにしばしば採り上げられる、知る人ぞ知るブランド日本酒となったのである。かなり前になるが、プレジデント社発行のグルメ雑誌“dancyu”(ダンチュウ)で、「燗にして旨い酒」No.1に選ばれたこともある。折しも、静岡の“磯自慢”、山形の“十四代”、福島の“飛露喜”などの芳醇旨口の酒がブームとなったころであると記憶している。

 最近は山口県の“獺祭”や愛知県の“醸し人九平次”等の新勢力に押されているのも歯がゆい気持ちだ。手造り、100%純米酒にこだわることから生産高も限りがあり、関東で販売を手掛ける酒店もごく少ない。奥播磨が飲める居酒屋となると、東京で十に満たないであろう。以前は新丸ビルの神田新八においてあったが、今はどうやらリストされていないようで、残念でならない。

 姫路の地酒では、本田商店の“龍力 米のささやき”が全国的知名度が高い。こちらは兄の高校時代の同期生が社長である。

 龍力もがんばれ、いや、でも親戚の方が応援したいに決まっている。奥播磨がんばれ!!