2021年9月28日

 

 たまっていた外貨キャッシュを両替。出張があるだろうと残しておいた中国元や、また旅行に行くこともあるだろうととっておいたユーロとUSドルが主体。想定外のearly retirementとコロナ禍で使うあてもなく、ちょっとした臨時収入?になった。

 最近の世の中の動きにうといワタシは、銀行が外貨両替なんかとっくにやめてることを知りませんでした。

 で、三菱UFJの子会社らしい東京クレジットサービスがやっている、ワールドカレンシーショップに行ったら、なんと千葉そごう店は先週金曜日で営業終了。

 結局千葉銀行で両替することができたのは7通貨のみ(USドル、ユーロ、中国元、香港元、台湾元、韓国ウォン、カナダドル)。さて、残ったお金はどうしましょう。ちなみに、手元に残ったのはシンガポール、タイ、インド、メキシコ、ペルー、ベトナム、ノルウェー、スウェーデン、ポーランド、ロシア、クロアチア、ブルガリア、チェコと、フランス、カナダ、中国の旧紙幣である。

 再訪希望のチェコ以外は記念にとっておいたという程度で、どれも数百円相当にしかならない。ペルーはデノミ前のもので、1百万インティがある。これで訪問当時(1989年ごろ)コーラ1本分くらいだったかと記憶している。レストランで食事するとすぐ何千万インティになり、すごく金持ちになった気分にさせてもらった。

 中国の旧紙幣には「兌換元」がある。私が初めて中国に行ったのは1985年で、そのころはまだ兌換元と人民元の区別があった。今中国の通貨を人民元というのはその名残だろう。RMBという略称は人民元ではなく人民幣である。いつだったか文春新書で「中国に人民元はない」というタイトルの本があって、中国の人はお金のことを「人民元」とは呼ばないという趣旨だったと記憶しているが、そんなの当たり前でしょう。日本国内でいちいち「日本円」と言わないのと同じことだ。日本人なら「お金」と言うし、中国人なら自分の国では「塊(クワイ)」と言えばそれですむ話だ。

 今回の両替とは関係ないが、スイス通貨の略号はCHFである。これ、銀行員に何の略か聞いてみてください。たぶんほとんど知らないと思う。これはConfederation Helvetia Francの略で、Helvetiaとはラテン語であの地域を指す言葉。スイスの郵便切手の国名表示も同様である。スイスは多言語国家で、公用語がフランス語、ドイツ語、イタリア語そしてロマンシュ語の4つあるので、どれを使っても文句が出るし、英語でSwitzerlandというのもしゃくだ。というわけでヨーロッパ共通の古語であるラテン語を借用したという次第。

 香港の紙幣は発行銀行が3つある。Bank of China, Hong-Kong-Shanghai Banking CorporationそしてStandard Chartered Bankである。日本で言えば日本銀行と、三菱銀行、そしてCitibankと言えば雰囲気は近いだろうか。中国は人民元と言い、台湾は台湾ドル、香港も香港ドルと呼ぶのが通常だが、どこも通貨は「元」であり紙幣の表記は「円」である(香港は、手元の紙幣を見る限り Hong Konh Dollarasの表記もある)。これは、「元」と「円」の発音が同じであるからと気いたことがあるが、なぜ表記を変える必要があるのかよくわからない。中国の1元硬貨は大きく「元」の表示があるが。

 紙幣以上に硬貨は大量の死蔵在庫がある。1ユーロコインなど1USドル紙幣より価値が高いのだが、それでも金融機関は両替に応じない。さて、ユニセフあたりに寄付することにしようか、でもユニセフってかなり胡散臭い組織だよね。ほかに寄付の手立てがあればいいのだけれど。