パレット柏での高島野十郎展を見た後、せっかく柏まで来たのだから、ほかにどこか行きたいと思いつつ、あてもなくぶらぶらしていると、タカシマヤの隣にキネマ旬報シアターを発見。これって高島つながりか。
上映中の映画“トゥルーノース”に興味をそそられた。True Northとは、コンパスが常に北を指すことから、「決して変わらない目指す方向、正しい方向、生きる意味」を意味の英語の慣用句だが、この映画は北朝鮮の政治犯収容所の過酷な生活を描いた3Dアニメーションである。この時点で全国で5館、千葉ではここのみ上映中というマイナーな映画だった。北朝鮮拉致被害者の奪還の活動を描いた「めぐみへの誓い」も、私が鑑賞したとき東京で1館のみという上映だったが、朝鮮総連からの圧力でもあるのか。かような“絶対悪”への声がまとまった勢力にならないのは政治の責任だろう。北朝鮮と国交がある国は約160か国に達する。韓国への牽制の意義も含め、拉致被害者の原状回復を条件に北朝鮮との国交を開くことが望ましいと考えるのはおかしいですか。