旧市街にある商店街をそぞろ歩いていたら

 

観光ボランティアと書かれた蛍光ベストを着た仙人風(・・・)のオッチャンが

 

「うちの商店街の観光案内所、見学して行ってや」と袖を引くので

 

「地元の(もん)やけど💦」と言ったら

 

「地元の人でも知らんことがよーさんあるで😊」

 

妻と顔を見合わせ「しゃーないな」と中へ。

 

☆☆☆

 

「うちイチバンの売れ筋はこれ」と干しシイタケを指すオッチャン、

 

「え、シイタケって地元の名産でしたっけ?」と思わずつぶやく妻。

 

「そういうことにしてあるねん😊」

 

生産地の表示は熊本県人吉市💦

 

アカンやろ!

 

★★★

 

「女性にはこれが人気でっせ」と白地に原色のポップな絵が描かれた靴を指すオッチャン、

 

「確かに男が履いたら派手過ぎてイタイなぁ」とつぶやく私。

 

「地元の画家が描いたんですわ😊」

 

よく見たら有名なポップアーティスト キース・へリングのパクリ

 

アカンやろ!

 

***

 

来月にはこの町を離れる感傷的な気分も手伝って

 

オッチャンイチ推しの干しシイタケを買ってあげることに。

 

値札にある千円を差し出すと

 

「消費税もお願いします😊」

 

どうみても免税事業者やのに💦

 

アカンやろ!

 

◇◇◇

 

「面白いイベントあったら連絡しますわ」とオッチャン

 

「残念やけど東京へ引っ越すねん。せやけど墓参りでこっちに来たら顔出しますわ。それまでお元気で。おらんかったら(てえ)合わしとくし😊」

 

「店の横で無縁仏になってたりして😊」

 

一同笑い。

 

・・・こんなしょーもない会話を楽しめる故郷(ふるさと)とはお別れ😢

 

心に残るなつかしい風景