インターフォンが鳴ったのでモニター画面を見ると

 

黒っぽいTシャツとマスクのガタイの良い若い男。

 

「大阪府警です」

 

いつも巡回してくる制服のお巡りさんじゃないのが少し気になったものの、

 

やましいことは何もしていないので玄関を開けて応対。

 

☆☆☆

 

お向かいのAさんを訪ねたがずっと留守で電話もつながらず、

 

町内会長の名札があったうちをピンポンしたとのこと。

 

真っ先に警察手帳とバッジを見せられ、

 

連続窃盗事件で盗みに入られたと思われる(意味がよくわからん)Aさんと連絡を取りたいとのこと。

 

★★★

 

少し前にご主人を亡くして独り暮らしのAさんはお仕事で日中は家にいない旨を伝え、

 

彼女が帰宅したら連絡するように伝えます、と彼の連絡先を聞くと、

 

自分の名刺に携帯電話番号を書いて渡してくれました。

 

名刺から広域捜査担当の刑事さんだとわかり、

 

Tシャツにジーンズ姿にようやく納得。

 

***

 

妻に話すと「警官を名乗る初対面の人にAさんの個人情報をべらべらしゃべってだいじょうぶ?」

 

確かに、偽物かもしれない警察手帳と名刺に刑事さんっぽい雰囲気だけでホンモノだと思い込んだのは軽率だったかも。

 

自分を訪ねて来たのではなくお向かいさんのことを聞かれたので警戒が緩んだかも。

 

携帯がいまどきガラケーだったので財政難のお役所らしいと思ったけど・・・。

 

◇◇◇

 

「携帯に官給品を示すシールが貼ってあったから大丈夫ちゃうの?」

 

「シールって言うけどホンモノ見た事ないよね」とまだ不審顔の妻は、

 

すぐにネットで府警の代表電話が名刺と一致することを確認し、

 

所属部署の紹介にあったそれらしい刑事さんの画像を見つけ、

 

私にインターフォンに残っていた画像とチェックするよう指示。

 

マスクが邪魔やけど“たぶん”同一人物。

 

(※)身に覚えがないというAさんと連絡を取り合い、警戒モードで刑事さんの訪問を待ち受けましたが幸いなことに本物でした。金品を盗まれていたのにAさんが気づかず、被害届を出していなかったので確認に来たとのこと。

 

怪しいものではありません