母のご機嫌伺いにたまに来てくれる叔母や叔父たちには、母は以前とあまり変わらない様子に見えるようですが、
四六時間中一緒にいると、ほんの小さなことがポツリ、ポツリとできなくなっていることに気づきます。
☆☆☆
以前はガラケーで友人や姉妹に電話をかけて長話することもありましたが、
最近はかかってきた電話は受けても自分からかけようとすることがほとんどなくなりました。
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私がトイレの換気扇を回したり小窓を開けたりすると
電気代がもったいないとか寒いとか言って必ずスイッチを切り、窓を閉めた母でしたが、
最近は換気扇が動いていることや窓が開いていること自体に気づかないようです。
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ストーブやテレビ、電気毛布の消し忘れはもはや珍しくなくなり、
寝室で蛍光灯を消し忘れて明るい部屋で眠っていることもたびたび。
昼夜の区別すらあいまいになっているようなので、
食事の時は「お昼ごはんやで」「晩ご飯食べてや」と必ず声かけするように。
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何も言わなくてもひとりで着替えができていたのに、
妻が下着や靴下など一式を用意したうえで何度声かけしてもうまく着替えられないように。
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考えようによっては、そういった自分の変化を自覚していない(自覚できない)のは母にとって幸せなことかもしれません。
これといった基礎疾患もないので苦しい思いや痛い思いをすることもない穏やかな終末期。
介護する方は大変やけど“ボケたもん勝ち”やからしゃあない。
うちの猫~眠ってる時がいちばん幸せ