2020年9月2日

 

眠れずに朝が明けました。

 

朝食後の内診で

出血も落ち着いているので

2週間後の外来予約となりました。

 

今日退院となりますが

その前に諸々の手続きと

書類の提出が必要になります。

 

夫が病院⇄役所を往復して

対応してくれました。

 

まずは病院に死産証書を取りに来て、

そのまま管轄の役所に行って

火葬場の予約と埋葬許可書を受け取ります。

 

埋葬許可書を病院が確認して

退院の手続きに入ります。

 

午前中の退院予定でしたが

役所での手続きに時間を要して

13時過ぎの退院になりました。

 

火葬場は当日の空きが無くて

明日の午前中になりました。

 

昨日は深夜の分娩の後に

夫と電話で話していたので、

この数日は夫も寝不足だと思います。

個室ですが、深夜なので

看護師さんに了承を得てから電話しました。

 

忙しい中、仕事を調整しながら

色々と動いてくれました。

 

コロナウイルスの影響で

立会いや面会は禁止されているので

夫と顔を合わせるのは

入院するとき以来です。

 

夫の顔を見て安心する私に

 

夫「顔・・どうしたの?

ガチャピンみたいだよ。」

 

私「え・・・。」

 

胎児水腫の影響で

ミラー症候群になり

私も浮腫が生じていたのですが

まだ浮腫が解消されていないのと

 

この数日は泣いていたので

目の腫れも酷くて

顔も目もパンパンになっていました。

 

予想外の言葉でしたが

鏡で自分の顔を確認したら

何だかちょっと笑えてきて、

久しぶりに笑ったように思います。

 

退院のときに看護師さんから

赤ちゃんを受け取りました。

 

棺に庭で育てた白いバラを数本、

ブーケにして納めました。

 

赤ちゃんを抱いて

自宅まで一緒に帰ります。

 

当初は退院後に

火葬場に向かう予定でしたが

翌日になって良かったと思いました。

 

身体の疲れもあるのと

一旦家に戻ることで

気持ちを落ち着けることが出来ました。

 

死産して間もないのに

火葬の場に立ち会うことは

正直、しんどいです。

 

妊娠すると色々なことを考えます。

 

どっちに似てるのかな?

名前はどうしようかな?

 

思い描いていたことが

突然に強制終了になって、

 

我が子を亡くした悲しみと

痛みに耐えながら出産をします。

 

死産の後に

抗生剤や子宮収縮剤と共に

母乳を止める薬も服用します。

 

ひとつひとつ終わっていきます。

 

何もかもが

目まぐるしく過ぎて行く中で

自分を保つことがやっとでした。

 

夫の支えと

家族のサポートのお陰で

無事に退院することが出来ました。

 

担当の先生も看護師さんや

助産師さんも

皆さんとてもあたたかくて

辛かったけど穏やかに過ごせました。

 

家に戻るとワンコが寄ってきて

家族が揃ったことが嬉しいようで

ニコニコと笑顔で

ずっとそばに居てくれました。

 

幸せって

今、ここにあるもの

 

ワンコを見てそう思いました。

 

まさか自分が死産を経験するなんて

夢にも思っていかなったし

心の整理もつかないでいました。

 

我が子を出産したけれど

戸籍にすら載せてもらえない現実に

言葉にならない複雑な思いもあります。

 

気丈にしていようと思っても

気持ちが行ったり来たり・・

不安定で揺らぎます。

 

この揺らぎをどうしたら良いのか

それすらわからなくて。

 

明日も朝が早いので

今日はゆっくり寝ようと思います。