私とその女の子のやりとりは、とても面白い物語になります。
その子は、あまり私達の手をわずらわせない、ひとりで遊ぶのが好きな優等生です。
つい最近までは「手はお膝」の号令で、一番に手を膝にして待っていてくれていましたが、
今は、「手をお膝に置いて」と声を掛けるだけで、椅子から落ちる勢いでのけぞって怒りだします。
一度、怒ると、おやつも飲み物も拒否します。
でも、先生二人で、怒るタイミングをうまくコントロールできた時は、機嫌良く食べて
器もお盆にきちんと戻してくれて、先生に頼まれると、お友達のハンカチまで片づけてくれるのです。
今日、午前中にブロックを投げていたので「ブロック投げないでね」と言った途端
「ワーッ」と泣き伏しました。午後、おもちゃをポイッしていたので「おもちゃが痛いって言ってるよ」
すると、5メートルほど後に歩いて、そこで泣き伏しました。
そばで、年下の女の子が不思議そうに、心配そうに見ていると、
それに気が付いた女の子は、その子と向かい合って座って、ワンピースのすそを握ってモジモジ
そのひとつひとつの仕草や行動が、とても可愛くて、何かお芝居でも見ているかのようです。
大人のカチカチ頭では、何が怒りのスイッチなのか、判断しがたい点が多々ありますが、
その子とのやりとりが、とても楽しいですし、大人と違って、すぐ笑顔を見せてくれるのも嬉しいです。
明日は、どんなバトルが待っているのでしょうか、毎日、楽しみにしている私でした。