大学の入学式は

なんだか夢のような一日でした。

あのりんごが大学生!

嘘みたいです。



スーツ姿、白いリボンが眩しい

パンプスを履いたりんご



大学の中にある庭にいる

桜の花のような学生たち

若いって素晴らしいな

居るだけで輝いてます





式の後は

ガイダンスがあるらしく

先に帰ることになりました



正直に言えば

これからりんごが大学に通えるか

半信半疑でしたから

どんな顔で帰宅するかなあと

内心ドキドキでした。



夕方帰ってきたりんごは

疲れていましたが笑顔でした。

友達ができたらしい。


テンションも高く

あれこれ詰め込もうとするから

嬉しいけどめっちゃ心配で

とにかく授業の内容が決まってから

考えな、と諭してました。




そこから何日か続く

オリエンテーションの日々は

毎日早起きしてオシャレして

大学に出かけていく姿がみられました。




同じ高校出身の友達の動向も

気遣いつつも

いろんな人とつながり

大学のアドバイザーに相談しながら

授業を組んでいくりんごは

私が大学生になったころより

ずっとイケてるなー!と

感心してしまう。



あれ?

もう心配する必要ないんじゃない?



警戒しながらも毎日少しずつ

気が緩んでいくのを感じてました。




が、ある日の夜

帰宅してから

あまり話さないりんごの

暗い表情にドキリ


そこから睡眠リズムが乱れ

ソファで寝てる日も出てきた。


き…来た?

来ちゃった??



私は久しぶりに

話を聞くことにしました。



友人関係の悩みを一通り聞きましたが

今の人間関係というより

高校時代の人間関係のことで

卒業後に会う仲間たちの変化とかでした。


だからそれは別に

どうすることもできないしねー

気持ちを整理できるような感じで

寄り添いました。



もう一つは

落ちこぼれる不安



りんごは音楽の道に進んだので

入学前に周りが凄すぎて

辛くなるパターンは

見えていました。



なので、

一通り話を聞いた後で



今りんごは何者でもないし

誰よりも下手かもしれん

でもさ、今から何かを学ぶ生徒が

完璧である必要ってあるんかな?

 

完璧なら、もう世の中に

打って出ればいいやん?

学費払って学ぶ必要ないやん?



今りんごが

自分ができないということを

自覚できているなら

誰よりも素晴らしい学生に

なれるかもしれん


文字通りゼロからのスタートが

切れるんやからさ


できないから習いにいくんやろ?



頑張る前から挫けずに

勇気を出して

一年頑張ってみ


それでどうしても

ついていけないし

楽しくないってなったら

やめてしまいなさい。


ママはそれでいいと思う。


とりあえず

まだ落ちこぼれてないのに

落ちこぼれる心配せんでいいよ


落ちこぼれてから考えな。



とか言っときました。



それからも、2、3日は

しばらく悩んでいましたが


ようやく少し落ち着いたかな



自主的に勉強し始めたし

練習もやっているみたい。



なんかすごく、いい!

りんごはやっぱり成長してるんだ。

それはもう確実に。




だから私もまた、

いつも怯えて暮らすのを

やめようと思います。



りんごが落ちることをやはり

どこかで恐れているし

予測している弱虫な心がある。



そのマインドを投げ捨てたいって

思います。



どうせ脳を使うなら

ステキな未来にワクワクするような

想像をしないとね!