(撮影:塚田史香さま)



ONEOR8『かれこれ、これから』
全公演終演いたしました。

ご来場くださったお客さま、
応援くださったみなさま、
誠にありがとうございました。

そして同時に、配信も開始となりました!






チケット購入日から7日後の23:59まで

チケットをご購入後、
視聴可能期間何度でもご視聴可能です。

配信終了日間際にご購入されると、
7日間に満たなくても
見られなくなりますのでご注意ください。

ご購入後のキャンセル、返金はいたしません。
予めご了承下さい。


私も視聴しましたが、
はちゃめちゃ高画質高音質で、
気になる箇所を自由にズームできるので
劇場で観るとはまた違う楽しみ方ができます!

ご来場が叶わなかった方、
何度でも楽しみたい方はぜひ
配信にてお待ちしております。



(アフタートークの様子)(撮影:お客様)


初日から千穐楽までの10日間
あっという間でした。
もうあと1週間くらいやりたかった…

連日お席いっぱいのお客様にご覧いただき
ご感想もたくさんお寄せくださり感謝です。
本当にありがとうございました。

何から書いたらいいんだろう…
書かなければならないことが多すぎる。

しっちゃかめっちゃかな文章になりそうですが
頑張って書いてみるので
よろしければお付き合いください。



(撮影:塚田史香さま)



2年前、『連結の子』を拝見し
あまりにも胸を打たれすぎて
涙鼻水ズバズバで錦糸町の駅へ向かったことを
今でも強烈に覚えています。

座長の恩田さんからお声掛けいただいた時は、
「あの??ONEOR8さん??なんで????」
とかなり驚き狼狽えました。

なんなら終演した今でも
出演した事実を信じられていないです。
え?出てた?わたし???ほんと???

それほど大先輩の、大尊敬の劇団さんでした。



(お花はひとつひとつ手づくりでした!)


その尊敬の念が
お稽古本番を重ねれば重ねるほど膨れ上がり
破裂するかと思いました。

劇団員のみなさまはじめ
みなさんがずっと居心地の良い
稽古場の空気を作ってくださって
ほんとうにほんとうに楽しかったです。







田村さんの率いる稽古場は、
演劇と俳優を高めることへの喜びが
常に帯びていて、

田村さんからいただいたお言葉を
宝物のように持ち帰る毎日でした。

上演のためのお稽古だと特に
俳優個人に対して時間を割くことは
どうしても限られてくるところを、

田村さんは俳優一人一人と向きあって、

「あなたの場合はこうしたら役が活きる」
「こうしたらシーンがぐっと良くなる」
ということを、
あらゆる言葉を尽くして伝えてくださいました。

俳優が気づかないおもしろのスキマを
田村さんが見つけては
アドバイスやアイディアをくださると、
途端にキャラクターやシーンが
何倍も素敵になるんです。

魔法みたいな現象を目の当たりにしては
感動する連続でした。








田久保に関してはもうかなり根っこの部分から
大工事をしていただきました。

短いシーンなのに
みなさまの貴重なお時間を割いて
何回もお稽古していただいて
ありがたく申し訳なく……。

基本のスタンスとして
引いちゃうクセがついてるところとか。
役の生理を自分の中だけで
完結しようとしちゃうところとか。

それってすごく楽だけど
人と作るというお芝居の根本が抜け落ちてない?
自ら前のめりに人と関わりにいかなきゃじゃない?とか。

自分の中でもずーっとうっすーらと
引っ掛かってたけどスルーしていた部分を、

田村さんがみるみる明確に言語化して
指摘してくださって、
図星すぎてぐあ~~っ!!てなりながら
頷きまくることしかできず……。

じゃあそこから、さあ、どうする?
ってところでかなり出遅れてしまい、

他のみんながお稽古を経て
どんどん素敵になっていくのを見ては
気持ちだけ焦る日が続きました。



(撮影:塚田史香さま)



そんなポンコツな私にも
言葉を変えて伝え続けてくださる田村さんと、

大丈夫だよと声を掛けてくださるみなさんと、

田久保のスローペースな稽古を
じっと見守ってくださる先輩方のおかげで、

かなり時間を要しましたが
今田久保ができるデラちゃんの解に
どうにか落ち着きました。

もっと出来ることはあったんじゃないか
という思いは尽きませんが、
本番は毎日本当に楽しかったです。

みなさまに生かせていただいた
デラちゃんでした。

ありがとうございました。







この方なしでは語れないでしょうよ!!!

富川一人さん。とみさん。
とみさんですみなさん。

はえぎわの富川さんと
相手役になる人生なんて
考えたことがありますか!!!
否!!!
ない!!!!

私が愚図愚図稽古しているのを見かねて
声を掛けてくださって、
長い時間話を聞いてくれては
一緒に考えていただきました。

それでもなお愚図っちゃう田久保も
見放さずアドバイスをくださいました。

見えるところでも見えないところでも
たくさん心を配ってくださり頭があがりません。

とみさんいなかったら
まじで無理だったと思います。

ほんっっっっっっっっとうに
感謝と尊敬が尽きませんだいすきです。

10上の大先輩なのをまじで忘れるくらい
優しい最高お兄ちゃんでした。

「とみーのことを師匠にしたほうがいい」
って田村さんに言われたので
これからも師と仰がせていただきます。

お世話になりまくりました。
ありがとうございました。



(撮影:塚田史香さま)



若手とやりたいと田村さんが
熱望してくださったところから生まれた
『かれこれ、これから』

田村さんからいただいたお言葉と、
先輩方のかっこいいお背中と、
田村さん演出に必死に食らいつく
同年代のみなさんのお姿を
ちゃんと忘れずに抱き抱えて、

俳優としての“これから”を
自分で切り拓いていかねばと
強く思いました。

この有り難い経験を生かすも殺すも
まじで自分次第だなと。

次はちゃんと、一皮も二皮も剥けた姿で
みなさんとご一緒できるよう、

ほんとうに、ほんとうにまじで、
頑張りますまじで。まじで。









ご自分の足でたくさんの劇場に赴いて
若手俳優を探してくださった座長・恩田さん。

こんなにたくさんの糧を得る機会を
いただけてなんとお礼を言ったらいいか…。

「みんなが楽しければそれでいいよ」
て座長はサラッと仰るけど、

劇団へ注ぐ心血が凄まじいお方。

26年間たくさんのお客様に愛されて
走り続けてきた所以は
恩田さんを見れば分かる。

劇団さんや劇団員さんへの憧れが
さらに一層強くなりました。

まじでかっこいいなあ。

見つけていただいて、
出会わせてくださって感謝です。



(撮影:塚田史香さま)



これはあんま関係ない話なんですけど、
八田さんがまんまうちの祖父にそっくりで。

仏頂面で、祖父の口から
「ありがとう」と「ごめんなさい」を
聞いたことがありません。

祖母の作った料理は
「美味しくない」ってケチつけるし、
私も可愛がってもらった記憶が
全くありません。

なんだけど最近やっと、
顔も言葉もやわらかーくなってきて、
体もどことなく小さくなってきて、
嬉しいような寂しいような気持ちがしています。

というのがあって、
八田さんのまあるい背中と
祖父の姿が重なる度に
泣きそうで堪らなくなってました。

近いうちに会いに行こうと思います。



(こんなシーンがあったかもねと
想像して描いてみました)



一生忘れないであろう作品が
またひとつ増えました。

お客様、関係者のみなさま、
本当にありがとうございました。

『かれこれ、これから』

これからを生きていくあなたへの
ギフトとなる作品になっていたら幸いです。

また劇場でお会いできますように。

精進いたします。



(自撮りを失念してました)
(一瞬のシーンのために顔を真っ赤に塗る田久保)



小寺役/田久保柚香