いつもお読みいただき
ありがとうございます。

一日にひとつ詩を掲載したいと思っていますが、書く余裕がない時は、過去の詩を再掲載することもあります。

どれも読んでいただきたいものばかりなので、お時間がございましたら、是非お読みくださいおねがい











 「むかしむかし」






あるところに


自分が誰だかわからない

老女がおりました



『ねぇ、教えて


あたしは誰なの?』



通り過ぎる人たちは


興味がないのか

足早に去っていきます



『あたしは、


何故ここにいるの?』



誰も教えてくれないので

いつまで経ってもわかりません



ふと、

視線を感じて振り向いてみると



一匹の猫が

じぃっとこちらの様子を伺っていました


『ネコさん、


あたしと友達になってくれないかなぁ』



やがて、ついっと向こうへ行ってしまいました



何だか悲しくなってきて


つい弱音が声に出てしまう



どのくらいの時が過ぎだろう



ふと、好きな匂いを感じて、

顔を上げると


優しそうな顔が目の前にあって

しかもあまりにも近くって、


少し怯んだところに

ふんわりとした声が追いかけてきました



「お待たせ」


「ごめんね、遅くなって」



そう言って

ゴソゴソと何かをした後



「さぁ、行こっか」



そう言って

声の主が前を歩き出した途端、


首が引っ張られて

あたしも前に歩き出した



『このままついていけばいいの?』



見上げると

優しそうな顔が見えて、


何だかとっても嬉しくなってきて、


つい尻尾を振ってしまった





mint




2019.12.11掲載









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