お待たせしました!(待ってたかな(^_^;))

「扉」の続きです!

この二つ章で終わりです
ブログ用に修正致しましたので
よろしくお願いします(>_<)





第4章 「救出?」


その時、
扉が少しだけ開いていることに
気がついた
光が漏れ出ている
誰かいるのか?
しばらくの間、
後ろ向きで鏡ごしのまま
全神経を耳に集め
鏡に映るドアを見ながら
どんな物音も見逃さないよう
必死に様子を伺っていたが
何もおこらない

…少し躊躇したものの
後ろ向きのまま扉を引いて
開けてみる事にした

扉は何事もなくすんなりと開いた!
中は?
何かいるのか?
そう思って振り返ろうとした
その時、
急に引き寄せられるように
扉の中に倒れこんでしまった!

寝転んだ時に目に
飛び込んで来たものは、空!?
地球の?青空?
ハッとして
立ち上がり
振り返ると、
君が少し離れた所に立っていた
何故、どうして?

何があったんだ!?
…君は少しだけ微笑んで
少しずつ近づきながら言った
「ごめんなさい
あなたを試してました」

君は
自分は人間ではないと
種の存続のために
相手を探していたのだと寂しそうに言った

「あなたに出逢い、
とても幸せで
とても素敵な日々だった」

彼女を深く愛して
彼女のためにどれほど自分を犠牲にできるか、どれほど深く想ってくれているのか試す必要があったと…

「本当にごめんなさい」

この星の生物ではなく
私が見たさっきの星が
彼女の故郷(星)で
見せていたのは彼女自身なんだと…

「どうか一緒に来て欲しい
どうか私と一緒にこの先も
過ごして欲しい
私はあなたが必要で
あなたを心から愛しているから」

戻らないといけない
あの星が滅びる前に…
数少ない生き残りだから
そして、あの星で死にたいのだと
だから僕の愛の深さを測ったのだと
君は言った

僕は、
しばらく瞬きもせずに君の話を
遠くの声のように聞いていた

話終わった後に、君に抱きつかれて
ハッとした

この温もりと
ここ(地球)の暮らしとを

僕は天秤にかけるんだ…


続く…


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最終章「行方」 



抱きついて来た君を
僕は、瞬間的に
自分の身体から引き離した


そして

強くつかんだ君の肩から
手を離さずに
すぐに引き寄せて
キスをした


瞬時にどの位の思考が
頭の中を交差しただろう

だけどもう、最初から
きっと決まっていたんた
君と出逢ったあの瞬間(とき)に…

あの時、
偶然なんかじゃなかったんだ
君は、僕を選んだのだから
君が、僕ならと選んだのだから
きっと、君にはわかっていたんだね

目を閉じて、大きく息を肺の奥まで吸い込んでから一呼吸
そして、ゆっくり目を開いた

君の求めてる答を言うよ

「僕には 
何もないんだ
君しかないんだ
君がいなくなるのなら
ここ(地球)に
何も未練はないよ」

そう、僕には
何もなかったんだ
君と出逢うまでは

「君と一緒に行くよ
どこまでも一緒に」


今までで一番結ばれた気がした

強く強く抱きしめながら
ふと、空を見上げていた

あぁ、なんて青い空なんだろう

僕の目に映ったものは
青く青く透き通って
吸いこまれるような空に
白く白くふんわりと
柔らかそうに浮かんでいる雲

あぁもうこれが
見られないんだな



そうだ、一つだけ未練があった
この空が、もう見られないこと

さっきみた君の星には
「空」というものがあっただろうか


そんな事を考えながら、身体が微粒子になっていくような感覚に陥り
僕の意識は次第になくなっていった





mint








読んでくださってありがとうございます!

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