ジェットスター★タグチです。
『エキサイター1430』ってご存じですか~
その昔
ヤマハから
日本の駐車場事情に合わせた
コンパクトな船体サイズで4人乗り
日本国内専用モデルとして設計され
当時は最大出力だった
2ストローク3気筒1200cc
122馬力エンジンを搭載した
小型ジェットボートです。
新艇から数年は良かったものの
年数経過した、中古エキサイター1430は
エンジンが不安定で始動性が悪かったり
水の上で、エンジン止めたら、再始動できなくて
すごく不安だったりと・・・
2サイクルエンジンならではの
問題児だったんですよねぇ~
そんな背景の中
ジェットスターでは、買取りした
エキサイター1430をしっかりと整備し
水上テストを重ねて
安心できる状態に仕上げまして
この15年で20艇近い
中古エキサイターを販売してきました。
昨年2021年も
2艇のエキサイター1430を
遠方のお客様にお買い求めいただいてます。
手前味噌ですが
ウチはおそらく日本でイチバン
エキサイター1430を売ってきた
ショップ店だと思います。
たくさん売ってきたウチだからこそ
5年ぐらい前から
4サイクルエンジン搭載の
新型エキサイターを開発して欲しい!
とヤマハの関係各所に熱望してきましたが
グローバル戦略のヤマハ発動機としては
日本専用のコンパクトモデルなんて作っても
販売数が見込めないから、絶対やりません。
とサミシイ回答しかもらえない。
ま、無理もないですよね。
日本のマリンマーケットって
世界シェアの3%に満たない。
YAMAHAってジャパンブランドなのに
足元の日本市場はホントに小さい。
やるわけないわ。
ま、それでも、めげずにイロイロ考えて
ジェットスターで
せめてエンジンだけでも4サイクルを
インストールできないのかな~ってことで
『エキサイター1430に4サイクルエンジン計画』
を2年ぐらい前から構想してきました。
↑2サイクル3気筒1200cc 122馬力エンジン↑
当初の計画で
ヤマハの新型4サイクルエンジン TR-1
(3気筒1000cc 100馬力)
を搭載するつもりで準備していましたが
せっかくなら
現行モデルに使われているマリン専用エンジン
4気筒1800cc180馬力エンジンを
搭載したいなぁ・・・
と言う気持ちと葛藤して
迷いまくってたんですよ。
↑4サイクル4気筒1800cc 180馬力エンジン↑
迷っていた理由は、船舶検査の問題です。
60馬力も出力が上がるってことは
ドライブシャフト系統の耐久力問題や
エンジン重量が重くなったりすることによる
船体の強度など
いろいろな検査項目が増えます。
数値計測や耐久テストをやらなければなりません。
その耐久テストは
水上で50時間走行する負荷テストです。
しかも
50時間は、全開出力です。。。
水の上で時速100キロを50時間も試せ。って・・・
そんなんムリでしょ。
だから
2サイクルより馬力が20馬力小さくなる
TR-1エンジンなら
耐久テストの時間が少なくて済むな~
って逃げ道的な考えでした。
がっ!
日本小型船舶検査機構と
綿密な打ち合わせを行っていくと
改造条件やエンジン仕様をいろいろ組み合わせると
4気筒1800ccでも、現実的な耐久テスト時間で
検査をクリアできることが判明しました。
そして構想から2年経過し
『エキサイター1430HighOutput計画』
2021年秋から始まりました。。。
その物語は!
次回へ続く・・・