夕空菜月の虹色オアシス

夕空菜月の虹色オアシス

美術鑑賞、読書が趣味です。
絵を描くこと、詩や文章を書くこと
写真を撮ることを楽しんでいます。

先日、2月の暖かい日に、奈良の明日香村へ行きました。
本当は去年の秋に行きたかったのですが、何かとあり
行きそびれました。
一番昔に明日香村に行った記憶は、中学生時代の遠足です。
石舞台を訪れ、その付近でお弁当を食べて、誰かが言った
面白いことに笑っていた記憶も残っています。
その頃から明日香村が好きでずっと心にあったのですが、
日帰りで行くことができても少し遠く、足を運ぶことは
少なかったです。

 

家を出る時、大阪は空が霞んでいましたが、奈良は快晴でした。
やはり空気が違うのか、天気の変化か。
甘樫丘の下の駐車場に車を停めて、丘に登りました。
甘樫丘は気になっていた場所でした。

 

暖かかったものの、見た目は冬枯れの景色ですが、
畝傍山なども見渡すことができて、開放感があり
気持ち良い場所でした。

 

 

 

駐車場に戻らず反対側に下り始めると、途中で歌碑を見つけました。

 

 

「うねめのそでふきかへす あすかかぜ
みやこをとほみ いたづらにふく」
天智天皇の皇子である志貴皇子の歌です。

 

采女の袖を吹き返した明日香風は
都が遠のいたので今はただむなしく吹いている

 

 

天皇の代替わりや政治的理由で、都が移り変わっていった時代の
無常感が漂っています。いつの時代も変化は常ですね。

 

飛鳥寺を目指して歩きました。

 

 

 

白梅が光の中で綺麗でした。

 

 

 

飛鳥寺の中へ入りました。
庭園です。晴天だと気持ち良いものですね。

 

 

 

神々しい大仏を拝見していると、心が落ち着きます。

 

 

 

聖徳太子像です。すらっとした立ち姿、
聡明さも表れていて美しいです。

 

 

 

飛鳥寺を出ると、ランチのお店を探しました。

何かあるだろうと何も調べてなかったのですが、少し歩くと
お蕎麦のお店を見つけました。
軽くお蕎麦でもいいかと思ってお店に入りましたが、
夫も私も同じランチを注文して、思った以上に美味しくて
満足でした。
十割蕎麦には小エビが乗っていてタレも美味でした。
写真に入ってないですが、蕎麦を使ったアイスクリーム付きで、
大粒の苺一粒もサービスでつけてくださいました。
デザートまで美味しかったです。
「山帰来」というお店でした。

 

 

 

食べ終わってレジでの支払い後に、ふと目をやると
訪れた有名人のサインの色紙が飾られていました。
その一枚にイラストが描かれていて、「えっ、額田王?」と
思って、サインをよく見ると「里中」と読めました。
前回のnoteで言及してましたが、持統天皇物語の漫画『天上の虹』を
描かれた里中満智子さんのサインでした!
額田王(ぬかたのおおきみ)は、登場人物の中でもひときわ魅力的な
皇族の女性です。
お店の方に、「里中さんが来られたんですか?」と尋ねると、
やっぱりそうでした。里中満智子さんもここで同じお蕎麦を食べられた
のかとしみじみ思っていたら、これは誰で、これは誰でと全てのサインを
教えてくださいました。配膳も忙しそうだったし、
外にお客さんが待っているというのに、おおらかで親切な方でした。
奈良には、結構おおらかな人がいらっしゃると思います。

私の体験からの感想ですが。
一方、風習やしきたりに厳しく従うということも聞いたことがあります。
 

因みに私の曾祖母の一人は奈良出身です、明治時代の人なので
写真でしか見たことがありませんが。
自分にルーツがある場所は、住んだこともないのに
何故か懐かしい気持になるのはDNAの記憶によるものなのかもと
思ったりします。京都もいいのですが、奈良の方がなにか

落ち着くのです。

 

お腹が満たされた後で、長閑な道をてくてく歩いて
石舞台を目指しました。
2回に分けるので次回に続きます。

 

 

 

一週間以上前に、映画「役者になったスパイ」を見に行った。
派手なアクション物のスパイ映画には興味が湧かないけれど、
人の心理に迫るようなスパイ映画は好きで、この映画もきっと
見る価値がありそうな気がした。
役者が魅力的かどうかも鑑賞の判断基準で、美男美女だったら
いいというわけではなく、この映画は知らない役者ばかり
だったけれど良い役者が揃っていた。

 

スパイ映画と言っても、鋭い風刺が効いていながらも
基本はロマンスコメディーで、コメディーという
意識で見ているものの、バレたらどうする?とか
ハラハラする場面もあり、スリルありユーモアありで
一粒で二度おいしいという楽しみ方ができた。

 

舞台は1989年冷戦下のスイスで、ベルリンの壁が崩壊したり、
ダイヤル式の電話が使われていたり、私としても懐かしい
時代背景。しかし今以上に政治に疎かった私は、当時の
スイスが監視社会であったことは知らなかった。
(スイスと言えば、アニメ「アルプスの少女ハイジ」の
イメージを心に温めていた女子だった。)
主人公の警察官が反体制派の情報収集と監視のため、
デモ活動をしていた劇団にエキストラとして潜入する
という任務を命じられる。
エキストラから思いがけず更に重要な役に抜擢されたり、
主演女優に恋心を抱くようになったり、任務をとるか
心に正直な選択をするかの葛藤に揺れる主人公。
涙が滲み出るほど笑ったり、ほろりと感動したり、
スパイ映画としては珍しく心がほっこりするラストだった。
当時の社会事情をよく知っていたら、もっと
風刺についても理解できたのにとは思う。

笑いだけでなく、考えさせられる部分もあった。

 

現実の日本では、大事な選挙が近づいている。
政治や社会情勢については、部分的な情報や
パフォーマンスや感情的すぎる訴えだけでは
簡単に判断できないと思う。
私のような一般人には正しく理解することはなかなか
難しいけれど、より事実に近い情報を得て自分なりに
考えていくことは、できる範囲でしたいと思っている。
これから大波小波はあっても、将来的には
より良い時代がやって来るのだと希望を持つことは
楽観的過ぎるだろうか。
考えてみると、古い時代には今よりもっと多くの残酷な
ことが行われていたり、冷暖房や家電がないなど
生活が厳しく、それに比べると今はより良い時代だと言える。
だからと言って人の心がより良く成長したかとなると
そうとは言い切れないけれど。でも楽観的に考えると、
これからはテクノロジーの発達に伴って
人の心もそれに追いつくように良くなっていくと思いたいし、
そのように希望しないとそうならないと思う。
笑いも大事だと思う。