こんにちは松村ゆうぞうです。
教えてGooに興味深い投稿があったのでご紹介したいと思います。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7967321.html?from=history
まとめると、
女子校生をお持ちのお母さん。
娘がネットビジネスに興味を持ち出して、その教材販売者の思想に影響を受けている。
結果、大学に進学したり就職をしたりということに否定的な主張をしだしてそれが心配。
もう娘にネット禁止させようかな。
みなさんの意見はどうですか。
と、ざっといえばそのような内容を「教えてGoo」に投稿されていました。
という話です。
ただ、ここには1つの大きな矛盾があるとおもいませんか?
「お母さんが教えてGooに投稿している」というところです。
当たりまえですが、
教えてGooはインターネット上にあるものです。
お母さんは、ネットを通して自分の悩みを皆に聞いてもらっている。
一方で娘には「ネット禁止令」と出そうかと思っている。
こういう矛盾です。
これに対して僕の意見としては、
「もうネットは止められない」
という事実から目を背けてはいけない。
ということです。
そもそも携帯もスマートフォンになり、
乗り換え案内だってネット経由、
学校でもパソコンでの授業が当たりまえになっている時代、
(僕の住んでいるカナダでは高校に教科書を持って行っている生徒は既におらず、みんなPCにダウンロードされたものを使っているそうです)
だれでもインターネットの恩恵を受けながら過ごしているのです。
そんな時代に「インターネットは禁止!」
なんて、
これから、「やっぱり日本は鎖国!!ちょんまげと刀の時代に戻ります!」
みたいなアイディア。
この実現はとても難しいとおもうんですよね。
だからインターネットが
「良いか、悪いか」
とかそういう議論をするのではなく、
「インターネットをどう使うか」
という事を考えた方がいいと思うんです。
そしてインターネットは4次元的に誰が発信したのか分からないような
情報が溢れていますから、その情報を止めるわけにはいかない。
例えば、僕はこの前、韓国人の知り合いから「日本は娘と父親が一緒に風呂に入る習慣があるんでしょ」なんてアホな質問をされたんですが、
その情報源もやはりインターネット。
でもその情報を突き止めて発信者に文句言ってやめさせるわけにはいかないですし、
それよりも、「もっとそれが本当かどうか、考えるなり調べてから聞けよ。バカ」
といいたくなるわけです。
つまり
大切なのは、
どのようにして自分にとって有益な情報だけを受け取る訓練をするか。
ということであり、
また、有益な情報の取捨選択の方法やそれを見極める目を子供たちにも持たせてあげること。
それがこれからの親の役目であり、教育において大切になると思うんです。
そして、そのためには私達大人、そして親自身がインターネットに強くなっている必要があるとおもうんですね。
素人に教えられることはなにも無いですからね。
恵まれていることに、今は誰もが自分の主義主張をインターネットを介して発信したり、またそれがビジネスに繋がったりというチャンスがゴロゴロ転がっている時代ですから、
そのチャンスを活かして私達がインターネットに強くなることは十分に可能です。
というより、情報発信をしていれば自然とその力は身につくわけです。
そしてその未知なる可能性を模索するのはとっても楽しいことです。
「菌のいない無菌室」を作ろうとするのではなく、
「菌がいても強い抵抗力を持った」人材を育てる。
そんな方向性がいいと思うのです。