今度の週末はモテギでトライアルの世界戦が開催される。

もう少しトニー・ボーの時代が続くのか？

トライアル世界選手権日本グランプリ｜モビリティリゾートもてぎ森の中で楽しむ世界最高峰のモータースポーツ、トライアル世界選手権！

www.mr-motegi.jp

戸棚の中から昔の写真が出てきたので紹介します。

1987年3月のトライアル世界選手権　北アイルランド大会

その年、まだ20代（←ここ大事）の私はアイルランドのダブリンに1月から単身赴任していた。

駐在２か月で英会話も地の利もままならないのに世界選手権を一人でクルマを運転して見に行ったのだった。

当時はアイルランド紛争真っただ中で、IRAが南・北アイルランドやイギリス本土で爆弾テロを頻繁に行っていた物騒なご時世。

おまけに、前年はチェルノブイリ原発の事故で放射能だらけ。

更にはエイズ騒動。

後年に分かった事だが、狂牛病もこの頃起きていた。

おかげで、当時ヨーロッパに居た私は生涯献血が出来なかった。

などなど、今考えても盛りだくさん？の時代でした。

前置きが長かったが、

世界戦当日は早起きして国境を越え、北アイルランドの町へクルマで出かけた。

会場の町の名前しかわからないので、会場の見当がつかず、泣きそうになりながらウロウロ。

（情報元はトライアルジャーナルという雑誌のみの時代）

トライアルなんてものは、山の中でやるので一般の人が分かるはずもない。

ガソリンスタンドのにぃちゃんに山の方向を聞いて、あてずっぽうで行ってみたら牧場みたいなところで地味に開催。

この年は、黒山一郎氏が息子の健ちゃんを連れて世界戦にエントリーしていた。

パドックにて健ちゃん　

今も現役選手の黒山健一氏は当時10歳。

この年、自転車トライアルで年齢別チャンピオンになった。

スタート台は・・・草トラレベルかも

黒山選手

アイルランドはとにかくツルツル　ヌタヌタ　でろでろ

1セクションまでの移動でこのありさま

下見の様子

右から2番目はエディ.ルジャーン

ゼッケン4番は新進気鋭のジョルディ・タレス

今はTRRSというバイクを作ってます

TRRS MOTORCYCLES JAPANTRRSモーターサイクルスオフィシャルHP

trrsjapan.storeinfo.jp

PRESSの二人は日本人

確か、右の人は杉谷さんだった。

ゼッケン１は前年チャンピオンの仏テリー・ミショー

マシンはFANTIC

ゼッケン２は英スティーブ・サンダース

黒山選手

RTL　ルジャーンだ！　と興奮した

タレスはまだ若造だった

リザルト確認

ゼッケン順でミショー　サンダース　ルジャーン　タレス　ベラティエ　ボシス　　

優勝はタレス

ここからタレスの天下となり、ライディングスタイルが大きく変わったのです。

当時はフィルムカメラでズームもフォーカスも無い「バカチョン」だったが、写真を見ると当日の興奮を思いだした。

あの頃3歳だった息子も今や40歳で当時の私より10歳以上年上に。

そりゃあ自分も歳を取るよなぁ。

と、年寄りの昔話にお付き合いいただきありがとうございました。

37年前のトライアル