他の犬と触れ合うことはほとんどなかったリッキー


はたして大丈夫なんだろうか?


おしっこもうんちもしないだろうか?


先生噛んだりしないだろうか・・・



心配事は尽きなかったが、問題は別のところで起きた。



出発前に散歩をし、うんちは無事してくれた。


これでうんちは大丈夫。


おしっこはしてくれなかったが、おしっこならまだなんとかなる。



一応、汚いなりに少しはきれいにしておこうと


散歩の汗を流すついでに一緒にシャンプー。


風呂場から出て下着を探していると、リッキーは台所に向かった。


追いかけると、生ゴミの中からピザを見つけくわえていた。



「はなせ!」



ききめがない。どんどん飲み込んでいく。


取り押さえ口からピザをとろうとした瞬間



うーーーーーーーーーーー ガブッ



親指からダラダラ血が流れてきた。


東スポを丸め床とリッキーを5~6発叩いたら、ハウスに入りお座り状態。


新聞は血まみれだった。


洗面所で血を水で流し、バンソーコーをはっていると顔色をうかがうように


近づいてきた。その時はすでに普通のリッキー。


手はズキズキしてきた。なんとかしないと子供達もやばい。



しつけ教室もしょっぱなからハプニング。


17時ちょうどから始まり、最初は他の犬たちと触れ合う時間。


リードなしで犬だけで遊ばせるとのこと。ドキドキしてきた。


といってもまわり(あと3匹)のうちゴールデンの3~4ヶ月以外の2匹は


小型犬。さらに子犬。大丈夫か?(ひとかみでやってしまいそうだけど)



最初は様子をうかがいながらも、だんだんお互いに慣れてきた様子。


リッキーもいい調子だった。(最初は・・・)


中でも一番小さい犬にリッキーは興味を持った(動くぬいぐるみと思ったか?)


その子犬が逃げるとリッキーが追いかける。


それがだんだんエスカレートしてきた。(ウエイト差約10倍)


リッキーが子犬に追いつく時は踏み潰す勢いだ。


噛みつきはしないが、子犬は明らかにビビリ始めている。(止めるべきか)


そのうち、子犬がキュン・キャン・キュイーン。


追われるたびに悲鳴をあげるようになった段で中断。




先生から


「リッキーちゃんだけリードつけましょうか?」





まずは


「お座り ふせ お座り  たて ふせ たて」


の反復練習。


リッキーは「たて」が苦手(教えてないからだけど)



その後、拘束訓練の指導があった。


これは練習の甲斐あって難なくクリア。


次に「見て!」の訓練。


これはなかなか難しい。


犬に「ウォッチミー」といい目があった瞬間ほめる(おやつをあげる)


教える方もコツがいる。だんだん息があってきた。



次の「おいで」の訓練からは、リッキーだけ別室に移動。


プライベートレッスンの様相になってきた。



「カム」の掛け声で飼い主の所に来れるかどうかという訓練。


その前にリッキーは、他の犬とのふれあいが足りなかったため


動物病院のボーダーが登場。成犬のオス。


リッキー危うし!


序盤から攻められっぱなし。さっきとはうって変わって追いかけられる側。


うなられ、軽く首を噛まれたりもしていた。(もう少しおとなしいやつでも・・・)


相手の興奮具合もあってか、この時間も早々に切り上げられて選手交替。


プードル登場。これはリッキーと五分の力関係。


いい調子で遊んでいる。そんなさなか、リッキーを呼び戻す訓練とのこと。


犬同士で遊びに夢中になっている時でも、合図で帰ってこれるようにとのこと。


「リッキーカム!」


まるで無視。


10回やっても無視。


途中から、先生がプードルを抱き上げてもそこにまとわりつく。



プードル退場。



先生の指導のもと、私と妻の間を「カム」で往復する訓練開始。


これすらもなかなかうまくいかない。


たしかに「おいで」は日ごろやっていない。



そうこうしているうちに1時間経過。教室終了。


宿題は「カム」の練習。



終了後、懸案の食事中の威嚇や口から食べ物をとる時の


本気ガミの矯正について質問。


「とられると思うからそうするので、空のえさ皿にフードを投げ入れていくと


手が近づいたり、人が近づいたりするといいことがあると思うようになる」


との指導。



帰ってきてさっそく実行。



効果テキメン!



エサを食べながらなでても平気。子供達もOK。


これで、血まみれにならずに済む。



一歩前進