「タラノメ」


ウコギ科の落葉高木「タラの木」の若芽。


森林の伐採地などに群生する。


朝8時に会社の後輩Mが迎えに来た。


1ヶ月前からの約束だったタラノメ取り。


昨日、他の人も誘ったが誰も行かないということで


2人でコンビニで朝食のパンを買い目的地に向かう。



山道をくねくね行き、現地に着いたのは9時ちょっと前。





天気も快晴。富士山も見え、ながめもいい。


さっそく山を分け入り、タラの木探し。



ところが・・・


タラの木はあるが、芽が出てない。



今年は寒さのせいで、例年より芽吹きが遅いらしい。


言われてみれば、周りの木々も芽吹いていない。



とおりすがりのおじさんが「あと7日~10日後」と教えてくれた。


この人もタラノメ取りだったが、実はMの知り合いだった。


こんな山奥での偶然に少し驚き。



やむをえないのでポイント変更。


もう少し標高の低いところへ変更しようということで


Mが以前(4年前)行ったことがあると言う場所へ。



車を20分くらい走らせ、だんだん道も狭くなってきたところで


アクシデント発生!



車が1台やっと通れるような道がけっこうカーブしている。


切り替えしを何度も行ないながら、なんとか通過しようとしているうちに


進めば後輪脱輪、戻ればフロントを柵にコスルという状況に。


進むことも戻ることもできない。


タラノメ取りどころではなくなった。



15分くらいかけ、何度もちょっとづつ動かしてようやく脱出。



車を少し引き返した広い場所にとめ、そこからは徒歩で。



歩くこと10分少々、次の目的地に到着。


4年前にMは、ここでけっこうな量をとったらしい。



探索開始!



やぶのなかを進んだ。


けっこうな急斜面でもある。


うかうかしていると滑ってしまう。


足元の石も斜面を転がり落ちていき、タテに並んでの進行は危険。




しかし、目的のタラの木はなかなか見つからない。


探すこと10分くらい。



あった!




なかなかの大物だ。


ちゃんと芽吹いている。


やはり、山を下って正解だった。


記念すべき第1号の発見に意気も上がる。


Mも近くで一つ発見。


これはいい感じかも・・・




しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その後1時間近く、かなり奥深くまで探したがタラノキがない。


ポイントを少し変更したがやはり見つからない。


どんどん時間は過ぎ、次第に疲労は増してくる。



何度かポイントを移動し、ようやく2個目を発見。


時間はすでに1時半。



4時にはMの仕事の予定が入っている。


その前に昼食と温泉の予定だったためタイムアップ。



収穫は・・・





タラノメ・・・3個(大・中・小)

ワラビ・・・1本



Mは奥さんに「そば用意して待っとけ!」と豪語して出てきた。


私も、この少量をてんぷらにしてくれとは言えない。



2人で帰りに八百屋(山菜がいいと近所で評判)に寄った。




タラノメ1パック(8コくらい)・・・350円

ワラビ1束・・・200円



ただ食べたいだけなら


断然、八百屋!



でも、2人で3個しか取れなかったが



けっこう楽しいかも!




宝探しの感覚だ。(だいぶ疲れたけど)



今季中の再チャレンジを帰りの車の中で約束した。



それにしても良かったことが一つだけあった。


昨日、誘った人が誰も来るって言わなくって



連れてきていたら、ちょっとした詐欺だ。