午前中に入会の届けを出してきた。


今日の予定は、午前中に入会届けとタイヤ交換をして

13時からは打合せのため出社。


会社までは片道50分くらいのため、最悪12時に出れば間に合う。


10時に届出をし11時にタイヤ交換でゆっくり間に合う。



いつも通り朝の散歩を済ませ、自宅を9時半ごろに出た。



それにしてもJKCの手続きというのはなんともアナログな感じ。


当初、申し込みくらいはネットか郵送でできるのかと思っていたが・・・



まず、JKC本部に電話をして地元の窓口を紹介される。


次に地元の窓口に電話をし場所等を確認した上訪問する。



そう説明された時は



ちょっと  えッ????



わざわざいかなくちゃ  ダメ???



と思いつつも、やむをえないので地元の窓口に電話。


JKC本部からは2ヶ所聞いたがうちから近い方に行くことにした。



電話に出たのはおじいさん。


入会と名義変更したい旨を伝え場所を聞いた。

その時2度目の



えッ???



「○○の交差点を左折して6軒目がうち。民家ですから」


民家???



事務所とかじゃないの?犬舎とかを想像してたんですが・・・


まあ、料金の説明なんかも丁寧だったしとりあえずここでいいか・・・



ということでとにかく行ってきました。


言われた通りの交差点を左折し、1・2・3・4・5・・・・6軒目・・・


たぶんこの辺なんだけど・・・・



「JKC」「○○ケネルクラブ」も見当たらない。


周りはほんとの民家ばかり。それに・・・・



犬も見当たらない!



いよいよ分からず電話。「場所が分かんないんですけど」と

言おうとして呼出音を聞いていたら、そばの家の縁側のおじいさんが

家の中の電話に手を伸ばすのが見えた。



ここだ!



車をとめ書類を持ってピンポーン。ほんとにほんとの民家。

個人の表札しか出ていない。それにしてもなかなか出ない。

縁側に回ってみようと思っていたら「どうぞ」と声がした。


玄関を開けたが人が出てくる気配はない。するとまた「どうぞ」


やむをえず「おじゃまします」といい家にあがることに・・・

(玄関先で書類とお金を渡すだけと思ってたんですけど・・・)


扉は左右と正面の3ヶ所。どうぞって言われてもどっち?

とりあえず左のドアを開けてみた。


そこはフロ場


もう一度「どうぞ」の声が正面の扉の向こうからした。(こっちか・・・)


茶の間には季節はずれのこたつ。(しかも電気が入っていた)



正真正銘の民家



これじゃあ分かりません。



とにかく書類を渡した。おじいさんはルーペを使って確認。


一通り見終えると「血統書の見方は分かります?」と聞かれた。


「なんとなくは分かりますが詳しくは・・・・」と答えると説明してくれた。



最初はチャンピオン犬の表記など知っていることばかりだったので

ちょっとおじいさんの茶飲み話に付き合ってあげようぐらいの気持ち

だったが、血統書以外の知らないこともたくさん教えてくれた。


血統書ではCH(チャンピオン犬)になるには、最短で4回の展覧会で

上位に入ればなれるということなど。(けっこう簡単そうな口ぶり)


ペットとして飼うだけでもいいけど、展覧会の楽しさというのも話してくれた。

ボーダーは朝夕30分以上は散歩した方がいい(本では1時間とも)が

その時に10分置きに1分くらいポーズをとらせる練習をしておくといいとも

言われた。ポーズは犬の左後ろ足をやや後方に引く状態。


これは展覧会(ドッグショー?)の時に、審査員から見える方らしい。


これをやっておくと展覧会対策になるということだった。(なんか本格的)


おじいさんの思い出の写真を見ると、犬達は確かにそのポーズ。

展覧会の写真の犬達も全てそのポーズ。(なるほど!と関心)


おじいさんは狆やプードルでチャンピオンを何度も取ったらしい。

また、JKCにはF1のような年間ランキングみたいなものもあるらしく

年間チャンピオンになったこともあるらしい。(それって結構すごくない?)



再度、リッキーの血統書を見ておじいさんは言った。


「父親の方は相当なもんですね。正直、母親の方は分かんないけど。

遺伝は母親7割ぐらいだけど運良く父にならけっこういいはずですね。」


お世辞でもなんとなくうれしい。母系7割は馬の時には私もそう思うので納得。

(おじいさんは全犬種審査員の資格も持っているとのこと)



育て方についても教えてくれた。


運動については小型犬で6ヶ月、中型犬で7ヶ月は負担をかける運動は

しない方がいいと言うことも言われた。リッキーの場合、本格的な運動は

6月まではしない方がいい。骨格が成長してる時に無理な負荷をかけると

「X脚」「O脚」になるらしい。(本やイラストで丁寧に説明してくれた)


「散歩もですか?」


「ぐいぐい犬が引っ張るようならやめた方がいいですね。

前足の無理な掻きや後ろ足のケリが負担になるから。

家のまわりを5~10分程度遊ばせるくらいでいいと思いますよ。」


「ぐいぐい引っ張ります」ということで



当面散歩禁止!



せっかく早起きが身についたので、明日からは「しつけタイム」に変更。



おじいさんはトリマーの資格も持っていて今も週に2日だけやってるとのこと。


日に1頭のみ(限定)


「2頭飼っている人が1日で済ませてと言っても1日に1頭しかやらない。

1日に何頭もというのは・・・。それなら他行ってというんですよ。」とのこと。


職人っぽい!?


私と話している間にも、業者(ブリーダー?)らしき人から相談の電話。


「あんたんとこも全国に名前が知れてきたんだから、

なんでも扱うっていうんじゃなくていいものだけ扱って

頼まれて送るっていうんでいいんじゃないの、これからは。」


みたいなアドバイスもしていた。(やっぱり職人っぽい)




かねてからの懸案の「去勢」についても聞いてみた。すると反対に


「どういう理由で去勢を考えているんですか?」


と逆に質問された。あらためて聞かれるとちょっと困った。


「おとなしくなるって聞いた気がするし、睾丸の病気もなくなるって

聞いた気もするんで・・・。ペットショップでもいわれたような・・・


自信なさありありの情けない回答。おじいさんは


「おとなしくなるっていうのは、私の経験上ほとんど変わらないと

思いますよ。病気についても関係ないと思いますよ。どこのだれが

そういったかしりませんげどね。」


自信たっぷりに言われた。そこまで言われると



去勢中止決定!




他にもいろいろ聞いた。


おじいさんは昭和13年生まれとのこと。(68歳?)

小4の昭和22年に親に無理を言って初めて犬を飼ったとのこと。


それから何十年も犬を飼い続けたとのこと。(でも今は見当たらない)


「犬は?」


「今は飼っていないんですよ。」


不思議そうにした私の顔を見て


「4年前に最後に飼ってた狆が死んで、その時に家内と話したんですけど

これから犬を飼ったんじゃ、犬を後に残してしまうことになるから

やめとこうって。妻も去年なくなってね。」



おじいさんは依頼された犬種でよさそうなのを探してくる仲介みたいなことを

頼まれることも結構あると言っていた。


確かにシロウトがペットショップで購入するよりプロの目で確かめて購入すると

いうのはいい方法だ。(もう手遅れだが)


そこで


「今じゃないけど、将来例えばメスのボーダーを探して欲しいって言えば

探してくれます?そんで、子供を生ませるのって難しいんですか?」


みたいなことを聞いてみた。


「頼まれれば探しますよ。他の人は5万とか10万とか利益を乗せるけど

私は5000円って決めているんです。お金もうけじゃないから。

少しでも多くのいい犬がこの県に入ってくればと思いますしね。

子供を生ませるのはそんな難しくもないですよ。」


新たな可能性(繁殖)も広がった。今後、要検討。


「仔犬が9匹くらい生まれて1匹だけうちにおくとして残りの8匹は

普通どうするんですかね?」


と素人まるだしの質問もしてみた。


普通はペットショップで引き取ってもらうんでしょうね。そんな高くは

売れないけど。おおざっぱに言えば15万くらいの犬の子が3万くらい

ってとこでしょうかね?」


との回答。ペット屋にあたりを付けとけば繁殖もいけるかも?



それにしても手続きに来た人みんなにこんな長く話をしているんだろうか?


時間はすでに2時間を経過。12時を過ぎた。そろそろまずい。



本題の5代血統書に話を移し、その必要性について質問した。


「勉強するつもりで見るなら悪くはないけど、本来5代血統書は

輸出入の時にいるもの。国内の売買は3代でいいことに

なっているんですよ。4代以前の影響が出るというのはほとんどないし。」


CLのことをもっと知るため、5代前まで遡ってみたいということも話したが

必要であればいつでも申し込めるということを確認したため



今回は見送り



入会金2000円  年会費3年分10000円  名義変更料1100円


を支払った。



それにしても、2時間以上話をして一体いくらの利益があるんだろう?


事務所の運営には年間20万くらいはどうしてもかかるらしい。

(主なものは通信費とのこと)


それとなく聞いてみると、今回の手続きからの手数料はなんと



200円!



少しだけ申し訳ない気もした。さんざん質問もした。


帰り際に


「わからないことあったら電話していいですか?」


と聞くと


「月に2回病院に行く時と、週末のトリミング以外の時間であれば

いつでもどうぞ。今度、犬も連れてきたらリードの持ち方だとかも

教えますよ。」


と言ってくれた。


単純な事務手続きだけのつもりだったので、特別メモの用意も

していなかったし、改めて聞きたいこと(しつけ教室の選び方等)も

あったので、この回答はありがたかった。素直に甘えよう。




ためになることも多かったため、ついつい長居になった。


タイヤ交換はもう無理。



しまった!



タイヤを庭にだしっぱなし。あわてて家に帰りタイヤを積んだ。



打合せには30分遅れで到着。






脚の曲がり具合チェック!




ぐにゃぐにゃ動いてよくわかんないが、なんか曲がっている気も・・・




ついでにお座りとふせ