「全米ナンバーワンの胃腸内視鏡外科医が教える

 太く、長く、生きる方法」


という帯がついている。



著者は米国アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授

の肩書きを持つ、世界で初めて大腸内視鏡を使って

開腹手術を行なわずポリープ切除に成功(35年前)したお医者さん。



胃腸内視鏡外科医として30万例以上の胃腸を見てきたお医者さんが

教える病気にならないで長く生きる方法。



キーワードは「ミラクル・エンザイム」



ミラクル・エンザイムとは著者の造語で、5千種以上の

「ボディ・エンザイム(体内酵素)」の原型となるエンザイム(酵素)。


「エンザイム」とは細胞内で作られるタンパク質性の触媒の総称で

生命を維持する活動にはすべてエンザイムが関与している。



一つのエンザイムは一つの働きしかしないという特性を持っているが

「ミラクル・エンザイム」とは必要に応じて特定のエンザイムに

作り替えられる以前の原型となるエンザイム(著者の考え)


「ミラクル・エンザイム」を補う食事をし、ミラクル・エンザイムを浪費しない

生活習慣を身につけることが大事(ということらしい)



また、「常識」と思われていることも間違いが多いとも言っている。



例えば、ヨーグルト


ヨーグルトを食べている人で腸がいい人はいないらしい。


また、市販の牛乳「錆びた脂」とまでいい、牛乳を飲んでも



なにひとついいことはない



と言っている。牛乳のいい成分は、加工の段階で全て失われるらしい。



それと、マーガリン。これは特に悪いらしい。


一般的に、ヘキサンという科学溶剤を使った溶剤抽出法という方法で

作られるらしいが、この方法で作られた油は


「トランス脂肪酸」


という、体にとって非常に悪い成分に変わってしまうということらしい。


トランス脂肪酸は自然界に存在せず、悪玉コレステロールを増やし

善玉コレステロールを減らし、ガン・高血圧・心臓疾患の原因となる。


欧米では食物に含まれる量の上限値を定め、上限を超えるものは

販売が禁止されているが、日本では基準が定められていない。



悪いものばかり書いたが、いいものとしては「よい水」があげられていた。


「よい水」とは、化学物質に汚染されていない還元力の強い水ということ。


水をあまり飲まない人は、病気にかかりやすいらしい。




この本を読み、わが家ではまず



マーガリン禁止令



を出した。




妻は「どうせ今だけだと思うから言うこと聞いておこう」



と捨て台詞のようなひとりごとを言っていたが、

その後、一応マーガリンは出なくなった。