《狼殿下》(英語:The Wolf)
今回は、晋&疾冲について。
晋は疾冲こと李炬峣(原作:李继峣)の故郷となります。
李继峣
後唐の庄宗 李存勖の第五子(生母は不明)
情報は余りなし。
後唐 莊宗 李存勗
疾冲のパパ
(885年10月22日—926年5月15日)
~~日本での平安時代中期頃、日本史で遣唐使を止めて、貴族文化が栄えた頃
山西应县人,沙陀族,本名:朱邪、幼名:亜子
唐懿宗から姓李を賜る。
若い頃は勇猛果敢で、学がある人でしたが、
帝位に上って老年期、享楽に走り、しかも臣下の妻や娘を無理やり後宮に入れる
ここで、原作中の敵国の皇帝と同姓とういう事でちょっとびっくり( ̄□ ̄;)!!
昔は同姓は親族の扱い(←なので同姓は結婚できない)
本当に現実は奇なりです💦
唐の玄宗皇帝みたい・・
若い頃は勇猛果敢に戦い、称賛されていたが、皇帝となってからは残念な人だったのね
敵の梁帝(ドラマ:楚馗、史実:朱温)と目くそ鼻くその世界💦
一応、
ドラマの時期はまだ、品行公正で良い人の時期
●仮子
- 李紹栄(元行欽)
- 李紹安(袁象先)
- 李紹宏(もとの姓は馬)
- 李紹琛(康延孝)
- 李紹崇
- 李紹斌(趙徳鈞)
- 李紹欽(段凝)
- 李紹真(霍彦威)
- 李紹能(米君立)
- 李紹虔(王晏球)
- 李紹奇(夏魯奇)
- 李紹珙(劉訓)
- 李紹英(房知温)
- 李紹瓊(萇従簡)
- 李紹沖(温韜)
- 李継麟(朱友謙)
- 李継璟(李従審、李嗣源の実子)
李継麟(朱友謙)
後梁の創建者朱全忠の仮子。もとの名は簡。(? - 926年)
朱全忠にその才能を認められて、その仮子となり、後に冀王に封じられる。
朱友珪が実父の朱全忠を暗殺後、晋へ投降
李存勗に才能を愛されて仮子となり、李継麟と改名→その後、疎まれ処刑される。
ドラマでの渤王と感じが似ているような気がします。
この辺を参考にしたのかも
でも最後は・・・
息子:
魏王 李繼岌,925年に封じられ,926年に自殺
守王 李繼潼
光王 李繼嵩
真王 李繼嶦
川王 李繼嶢 ←疾冲
ちょっと思うに、国を維持するのも短かったので、国を運営する能力的には梁帝(ドラマ:楚馗、史
実:朱温)の方が上だったかも
魏王 李繼岌
疾冲の大哥
(約909年—926年5月28日)李存勗の長子,
幼名前:和哥
妻:王氏,王都の娘,924年8月28日 魏国夫人に封じる
あだ名として、興聖太子と呼ばれていたらしい
ドラマにも出て来る魏王 李繼岌は自殺か・・・
沙陀族
疾冲たちの一族
元々は中原の民ではなく、遊牧民が漢化した部族です
8世紀から10世紀頃まで、華北、オルドスから山西近辺の地域で繁栄したテュルク系の突厥の一部族
突厥崩壊後、吐蕃につき後に唐に帰服。 雲州など現在の山西省北部に定着して、軍閥化して次第に漢化
地理
ドラマではいまいち位置関係が不明でしたので、地図を作ってみました(=⌒▽⌒=)
(距離)
太原市~洛陽:
450~550Km 徒歩で5日
洛陽 ~箕山(摘星ちゃんと渤王が逃避行した場所):
370~400Km、高低差 114~1236m 徒歩4日
摘星ちゃんのご実家の場所は、実在の地名が無かったのですが、恐らく
晋との国境付近の北西部だと思われます。
晋の首都から梁の首都までの距離が概ね5日程度なので、割と狭い地域でのお話になるのかな。
原作で梁が、渤王や摘星ちゃんの国になります。
ドラマでの疾冲
原作読んでいて感じるのは、疾冲の育ちの良さ
彼は途中家を飛び出して、放浪して遊郭に出入りしたととタラシ設定なのですが、
本当に好きな女子にはとことん優しい。
そして、彼女の意向を尊重するし、最後は彼女の幸せを願って身を引く。。。
本当に愛されキャラなのです。
故郷に帰っても自然と人々が集まる所を見てもそう感じます。
イメージもぴったりで肖 戦 ( シャオ・ジャン)にあっているのかなって思いますo(^▽^)o
慶余年〜麒麟児、現る〜(2019)の言氷雲 役でいたんですね💦
全然気が付きませんでした。
やはり、イメージが全然違いますね
そんな疾冲は、対する恋敵であり、好敵手である渤王・狼仔は真逆
将に、陰陽
両親がいる高貴な家に育った疾冲と両親がおらず、狼と育った野性的な渤王・狼仔
将に正反対
そんな二人が出会い、互いに惹かれた相手が摘星ちゃん。
摘星ちゃん自身は疾冲と同じく高貴な家に育ったが、途中継母の虐めにあって普通とは違う生い立ち。
後に、同じく渤王に恋した宝娜の発言から、”彼女は渤王の野生に惹かれている”との発言もあり、そんなところが摘星ちゃんが深く渤王・狼仔を愛する所以なのかもしれませんね。