携帯ぶろぐ ゆゆゆの湯-NoName_0593.jpg

( こちらCMにも使われていましたね音符 )



ゴルフ場のフロントも、まさか予約して来たのが小学校一年生の小さな子供だとは思わなかったのだろう…

玄関先で、会うなり泣きながら訴えた。


「 …お父さん、僕もうゴルフ出来ないの…? 」


子供にもゴルフをさせていたのは、会社経営の社長、不動産業、医者、弁護士などの裕福な家庭。
石川家は住宅ローンを抱えた一般サラリーマン家庭。
会員権を買ってやる事も、親子一緒にまわってやる事も出来ない…
それでも、なんとかこの子にゴルフをさせてやりたいと。

お父さんは、各ゴルフ場に頭を下げてまわった。
そして、大人のグループに入れてもらう事で、受け入れてくれる練習場とコースがようやく見つかった。

多趣味だったお父さんは、その一切を辞めて、夫婦交代で遼の送り迎えをした。

これが、石川遼のゴルフ人生の、はじめのいっぽなのです。


「 お父さん、この子は天才だよ! 」

当時一緒にまわっていたグループのひとり、電通に勤める某氏はそう言って、どこへ行くにも遼を連れて歩いた。
のちに彼は、遼のマネージャーを引き受ける事になるのだ。