りおん君が図書館から面白そうな本を借りていて、「りおん君のいないときに読んでもいい?」と断って…図書館にとっては又貸しのような形ですが、先ほど読み上げました。


2014年に出版された本です。


2012年10月、東京駅は焼失した3階部分を取り戻して、建てられた当時のままの姿に復原されました。

1914年12月に6年半掛かって建築された東京駅。

2014年に100周年記念の東京駅駅舎がデザインされたSuicaが出たのを思い出しました。


建築家の辰野金吾は、日本にはまだ「建築」という言葉がなかった頃、佐賀から上京し、明治政府がバックボーンの工部大学校で造家学科(のちの建築学科)で死に物狂いで勉強し、主席で卒業後、イギリスへ国費留学を果たします。

(このたった五行の文章の中に、彼がいかに真摯に勉強に打ち込んだかが表せないのが残念です。)


読み終わって、心の中にとても爽やかな風が吹いています。

人が懸命にものごとに取り組み、成し遂げること。

それはとても尊いし、だからこそ、後の世に遺っていくんですね。

建築物や美術品、書物などは、まさにロマンですね。

目標や目的に向かって懸命に励む姿は、感動を呼びます。


りおん君より一足お先に読んでしまったけど、彼の感想も聞きたいなぁと思います。

それよりも辰野金吾が設計し、今も見られる建築物を「見に行こう!」と言うかしら?