圧倒的な読書量と幅広さ、すっかり渡辺 由佳里さんに魅了された今週
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渡辺 由佳里さん
・渡辺 由佳里の洋書ファンクラブ
著者による一つ前の2013年版『洋書ベスト500』も手にしてみました(図書館でお借りしました)
(画像はお借りしました)


・2013年発行
・2022年版
2013年のものと、2022年版を、見比べるのも面白い
小説や本も、社会の移り変わりを映し出していますね
例えば、
・2013年・SF・"イチオシ!"
Jurassic Park
Michael Crichton
『ジュラシック・パーク』
「映画が有名だが原作のほうがずっとおもしろい」
・2022年・SF・"イチオシ!"
The Three-Body Problem
Liu Cixin
『三体』
「実は、本作がヒューゴー賞を受賞して(オバマ)大統領にまで読まれるようになった背景には米国SF界を震撼させたカルチャー戦争があったのだ」
「アジア人作家として初めての受賞者であり、これを機に中国のSFが注目されることにもなった」
・2013年・文芸・現代文学・"イチオシ!"
Never Let Me Go
Kazuo Ishiguro
『わたしを離さないで』
「Kazuo Ishiguroはよい意味で読者を裏切るのがうまい作家であり、ブッカー賞を受賞したThe Remains of the Day(『日の名残」)は老執事が過去に思いを馳せる純文学、When We Were Orphans(『わたしたちが孤児だったころ』)はミステリと、これまで一度も同じような作品を書いたことがない」
・2013年・文芸・モダンクラシック・"イチオシ!"
The Handmaid's Tale
Margaret Atwood
『侍女の物語』
「1985年に刊行されたThe Handmaid's Tale(『侍女の物語』)は、ドナルド・トランプが大統領に就任した年に米国アマゾンで最も多く読まれた本」
・2022年・文芸・"イチオシ!"
The Testaments
Margaret Atwood
『誓願』
「民主主義や人権が実はいかに脆弱なものかを教えてくれる重要な2部作」
アトウッド強い
ジャンルが幅広いのも(お堅い本ばかりでない)のも、渡辺 由佳里さんの素晴らしいところ
「ロマンス」ジャンルの本、ほぼ読んだことがないので、まずはイチオシに上がっているものから、今度読んでみたいと思いました
・2013年・ロマンス小説
「歴史小説 / 冒険・アクション / タイムトラベル」
「赤裸々なセックスシーンのためロマンス小説として扱われているが、18世紀半ばのスコットランドを舞台に、政治的駆け引きや魔女狩りなどのアクションが繰り広げられ、壮大な歴史小説と言っても差支えない」
・2022年・ラブロマンス
「リージェンシーロマンス / 痛快なヒロイン」
「歴史小説 」
「古典、リージェンシー時代、ロンドン、貴族社会」
「リージェンシー時代(摂政時代、1811年〜1820年)のロマンス小説ではJane Austenが有名だが、純粋に「ロマンス」としての「歴史ロマンス小説」ジャンルを開拓したのはGeorgette Heyerと言っても過言ではない」