アメリカのロマンスものの作家、レベッカ・ヤロスが2023年に初のファンタジー作品として 『フォース・ウィング―第四騎竜団の戦姫―』を発表し、世界的なベストセラーとなった大ヒットロマンタジー
以下、ネタバレ含む個人的感想を書いています
ちょうどこの4月に、「本屋大賞受賞・翻訳部門で第1位」のニュースも
2025年本屋大賞本屋翻訳小説部門第1位と聞いて興味を持ち、これから読もうと思っていらっしゃる方は、ネタバレありますので先に進まないでください
- 私が 『フォース・ウィング―第四騎竜団の戦姫―』を知ったきっかけ
オンライン英会話のNativeCampにDaily New(デイリーニュース)という教材があるのですが、去年それで知り興味を持ったのがきっかけ
以下は日本語で一部しか読めませんが、この記事が英語の短い教材になっていた
(※メチャクチャ余談ですが、NativeCampのこのDaily Newという教材は、「旬の話題・ニュースを英語で読みその内容について意見を述べる」という構成で、ヒアリングとスピーキングのバランスがよい教材だと思って英語の練習によく使っています)
「ロマンタジー」とは、「ロマンス」と「ファンタジー」を掛け合わせた造語で、この本などが牽引してこの数年急成長している本のジャンルだとか
「ロマンス」小説要素の一部として、赤裸々なラブシーンあり
つまり、こんな感じです
私「児童文学じゃないんですか?」
編「児童が読んじゃダメな本です」
私「……」
- 検索すると絶賛しか出てこない『フォース・ウィング』
ネットでフォース・ウィングを検索すると、絶賛しか出てこないんです
・書評が好き・冬木糸一さん
・テッド・チャン『息吹』などの翻訳家・書評家の大森望さん
絶賛しか出てこないとかえって読むのが怖い
読んで面白いと思えなかったらどうしよう、
または、
これは(なんとしても流行らせるぞ)という出版業界あげての陰謀か
みたいな
- オーディオブックで洋書(原作)で聴いたという方の感想
その中でも、わりと好きだった感想がこちら
オーディオブックで洋書(原作)で聴いたという方の感想です
こちらから引用させていただきます
20歳のバイオレット(Violet)がドラゴンライダーとなるための寄宿学校に入学するところから物語がスタートする。本や歴史が好きなバイオレットは、歴史などを記録する書記になる予定だった。しかし、厳格な母からドラゴンライダーになるためのクアドラント (Quadrant)に入るように命じられる。ドラゴンライダーになるためには、さまざまな試験やトレーニングを乗り越えなくてはならず、常に死ぬか生きるかの境目にいる。本の表紙にも書いてあるとおり、まさに「Graduate or Die (卒業するか死ぬか)」なのだ。友人や仲間、恋の相手と出会ったりしながら、試練を乗り越えていく。
そして、ファンタジーと同じくらい見どころの、ロマンス
‥
本の「Spicy Chapters (スパイシーチャプターズ)」を紹介している人がいたりする。ちなみにこの本の”Spicy Chapters”はチャプター30とチャプター32である。なかなかSteamy (官能的)なのでおすすめ。
Spicy(スパイシー)という単語の勉強になります^ ^
- 私の感想
以下、さらっと、私の個人的感想です
・次から次へ、ひたすらアドレナリンを出させまくる展開で、読むのにエネルギーを消費します
この本が人気ということは、刺激を求めるこの気分が、今の時代の気分なのだな〜と思いました
エネルギー満タンの時に読むのがおススメ
・個人的な感覚としては、
韓ドラのような?(私の夫と結婚して位しか観ていませんが‥)
地面師たちのような?(オーディオブックでちらっと聴いただけですが‥)
LOVEや悪意や急展開がてんこ盛り
Amazon でドラマ化されるらしいので、非常にドラマ映えすると思います
・場所は架空の王国、時代背景はいつかは明記されていないけれど
主人公のバイオレットの口調や文章はメッチャくだけていて現代的、これも今の時代っぽい
(「美しい文章感」はない、翻訳の問題なのかな?と思ったけれど、上の洋書レビューの方の指摘の通り)
Violetの話し方は、“Oh shit'“とか”Fuck!”とか発言しているので、馴染みやすくて現代的な感じが親近感を与えてくれる。
・魔法や竜が日常に存在し、登場人物はどんどん死ぬ
(だんだん、冒頭の「登場人物」一覧に名前が載っていないキャラはすぐ死ぬのだと悟る)
軍事大学が舞台で、ただの訓練中にも、どんどん死ぬ
小説舞台は、ファンタジーの王国間とはいえ戦争中、(特に今はリアルでも戦争中の世界なので)、エンタメ狙いの小説だと思うけれども読みながら辛さを感じた
登場人物が、常に死ぬか生きるかの状況にいる
作家の夫は元軍人だそうで、架空の舞台であってもリアルさがあるのかもしれないと思った
・没入的な楽しみ方はできなかったけれども、作家のてんこ盛りの展開を俯瞰して眺める面白さがあった
- 本屋大賞受賞と、続編が出ます
・この4月に2025年本屋大賞「翻訳小説部門第1位」と発表される
(やっぱり出版業界あげての流行を作ろうという陰謀か)
(いやいやそこはやっぱり2024年ノーベル賞受賞作家ハン・ガンさんの作品じゃないの!?とは言わないでおく…)
・4/23には続編『フォース・ウィング2―鉄炎の竜たち―』が出る
この、
ヒーローのイラストが出たり、
とか
続編には数量限定でヒーロー目線のSS(ショート・ストーリー)がつく、
というのも
今の時代っぽい販促方法と思いました
特典のSSは以下にリストされている【購入者特典配布店舗】での購入のみなので、購入される方は気をつけてください
私は4/23発売の続編を、セブン・イレブン受け取りで予約しました(流行りには乗ってみる)
4/18に、編集部の方が、xのスペースをやって本の紹介をしたりしています
スペースの録音聞けます
わちゃわちゃと楽しそうにお喋りしています
GWに続編を読みま〜す
※(↑)Amazonリンク貼りましたが、
再掲ですが、特典入手はこちらのリストの【購入者特典配布店舗】からになります(Amazonは対象外)
※この本は、非常に装丁がきれいなんです
今出ている「フォース・ウィング」を買う時も、電子ではなくリアル本屋さんで紙の本で書いました
「初回配本限定ホログラム加工カバー」
ホログラムがキラキラしていて綺麗
表紙のキラキラ、『宝石の国』もですが、紙で手に入れたい気持ちをかなり左右される要素に私はなっています