結構ボリューミーなノンフィクションで斜め読みでしかないのですが、
それぞれ着眼点が面白くメモを残しておきたかったので、簡単にメモしております
- 『教育の超・人類史~サピエンス登場から未来のシナリオまで』
2024/6/22
ジャック・アタリ (著)
人類は知識をどう受け渡してきたのか…歴史を見直し、AIと共に生きる未来のシナリオを考える。
「知の巨人」による予言の書!
▼ホモ・サピエンスは知識を伝えるために言語を発明した
▼古代、教育は体罰とセットだった
▼中世、一神教が教育を支配した
▼活版印刷と宗教改革で知識が広がった
▼近現代は権力者が教育を制限しつつも、ほぼすべての人が教育を受けられるようになった
▼AIの登場でこれからの教育は大きく変わるが、3つのシナリオが考えられる
などなど、人類史を振り返りながら、人類がいかにして知を受け継いできて、これからどうすべきかを考える。
人類の教育について、メソポタミアから掘り起こしている、ものすごい分厚い本
世界の文明の歴史に沿って、教育(権力者、国民階層、宗教の影響、経済、教育内容etc)の社会変化の歴史が纏められている![]()
目次:
序章 教育の歴史から未来を予測する
第1章 教育のはじまり―ホモ・サピエンス登場から二〇〇〇年前まで
第2章 一神教による教育の支配―紀元一年から一四四八年まで
第3章 印刷技術の発達と宗教改革で広がる知識―一四四八年から一七〇〇年まで
第4章 権力者と理想の教育―一七〇〇年からフランス革命まで
第5章 教育の発達と経済―一八〇〇年から一九〇〇年まで
第6章 すべての人が教育を受ける時代―一九〇〇年から二〇二二年まで
第7章 これからの教育―ホモ・バルバリクスあるいはホモ・ハイパーサピエンスのシナリオ
日本は次の2箇所しか出てきません
・第5章 教育の発達と経済―一八〇〇年から一九〇〇年まで
日本:徹底した西洋化
・第6章 すべての人が教育を受ける時代―一九〇〇年から二〇二二年まで
日本:まもなく子供のいなくなる国の過酷な競争
(しかも、かなり悲惨なタイトルと内容‥
)
最終章の第七章に、過去の教育の歴史からの教訓、未来予測、提言あり
例:今後教えるべき「新たな四学科」
=科学、倫理学、芸術、生態学
科学(天文学、数学、物理、力学、幾何学、生物学、遺伝学、宇宙科学、神経科学)
倫理学(宗教、哲学、公的・私的自由、自他の尊重、寛容の精神、利他主義、共感力)
芸術(歴史、文学、音楽、グラフィックアート)
生態学(気候学、農学、景観デザイン、生物多様性、生物模倣技術、食糧、水資源、地理学)
例:必要となる職業
今日のサービスの大半(おもに女性が担っている)は、ほぼ無償で行われている。
しかし、これらのサービスは収入をともなう職業にする必要がある。
たとえば、子育てという職業だ。・・・
例:世界にむけた20の提言
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8.四歳から哲学と環境問題を教える。
9.六歳まではデジタル機器の使用を禁止する。
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参考)いくつかのレビュー
また読み解きたいと思います(なにしろ分厚い・・)
- 『実践 アニメ療法 臨床で役立つ物語の処方箋』
2024/6/24
パント― フランチェスコ (著)
(こんな本が、こんな研究が・・)とテーマに驚きました
知っている漫画/アニメが出てきているので、余計に興味を惹かれました。
作品名がでてくる第三章の目次だけ置いておきます!!![]()
第III章 アニメ療法カウンセリングの実例
0.本章の構成
1.気分障害、抑うつ状態の例
うつ病の一般的な治療選択
作品紹介:『ワンパンマン』
症例紹介
治療とアニメ療法の立ち位置
アニメ療法の実際
2.気分障害、不安障害の例
一般的な治療選択
作品紹介:『この素晴らしい世界に祝福を!』
症例紹介
アニメ療法前の治療
アニメ療法の実際
3.適応障害、環境を変えられないときの例
一般的な治療選択
作品紹介:『宝石の国』
症例紹介
アニメ療法前の治療
アニメ療法の実際
4.パーソナリティー特性/障害におけるアニメ療法の可能性
一般的な治療選択
作品紹介:『DEATH NOTE(デスノート)』
症例紹介
アニメ療法前の治療
アニメ療法の実際
5.自己開示、自尊心の向上、他者への共感、雑多な効果の例
自尊心と精神的健康についての一般論
作品紹介:『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
症例紹介
アニメ療法の実際
6.社会と個人の衝突、バランスを取り戻す例
社会性と精神の健康に関する一般論
作品紹介:『チェンソーマン』
症例紹介
アニメ療法前の治療
アニメ療法の実際
7.グリーフケアできた例
グリーフケアにおける一般論
作品紹介:『葬送のフリーレン』
症例紹介
アニメ療法前の治療
アニメ療法の実際
私が知っていた作品
私の過去ブログ
著者はこちらの方、イタリアの方です










